スターゼングループの北海道はまなか肉牛牧場が「浜中黒牛」を初出荷
スターゼングループでは長期的成長に向けた政策のひとつに国産牛の繁殖・肥育事業の強化を掲げており、2016年4月に和牛繁殖牧場の足寄旭ヶ丘牧場(足寄郡足寄町)、6月には北海道はまなか肉牛牧場をJAらとの共同出資で設立。17年2月にはスターゼン受精卵研究所(鹿児島・南さつま市)を開設するなど、国産牛肉の安定調達を図っている。このうち、北海道はまなか肉牛牧場は飼養規模380頭を誇っており(交雑種、18年5月末現在で333頭)、今回、昨年導入された肥育牛7頭が牧場設立後初めて出荷された。
同日午前には、同社で「浜中黒牛」の初出荷出発式が開かれ、供養神事やテープカットの後、出席した関係者(20人)に見守られながらトラック第1便が牧場を後にした。
式典ではまなか肉牛牧場の樋田博代表取締役は「平成28年6月23日に北海道はまなか肉牛牧場を設立し、昨年2月に素牛を導入してから約16カ月、本日『浜中黒牛』の初出荷の日を迎えることができた。設立から約2年間、牛舎の工事遅れや、稲わら不足など様々なことがあったが、牛の生産について初心者の我々がこうして初出荷を迎えられたのも、(浜中町農業協同組合の)石橋会長、髙岡組合長はじめ多くの方々のご支援があってこそと、心から感謝している」と感謝の言葉を述べた。
そのうえで「この浜中の地で生まれた『浜中黒牛』は、来年1月に開催されるスターゼングループ総合展示会で、全国の量販店や外食、食肉加工業者の多くの方々に紹介する準備を現在進めている。全国の消費者の皆さんに支持してもらえるような牛づくりを社員一丸となり、精進していく。そして浜中町農業協同組合の組合員として、管内唯一の肥育農場としての責任感と誇りを持ち、浜中町の地域振興に努めていきたい」と抱負を語った。
はまなか肉牛牧場・樋田博代表取締役
〈畜産日報 2018年8月9日付より〉