牛肉・生鮮肉の支出額、仙台・大阪は6カ月連続で前年を上回る/6大都市家計支出18年上半期
総務省統計局の家計調査から2018年上半期(1~6月)の6大都市における食肉の1世帯当たりの支出金額をまとめた。
牛肉の支出額は、大阪が6カ月間すべてで前年を上回って推移している。仙台でも1月を除く2~6月は前年を上回って伸長しており、とくに4月は前年同月比88.3%と大きく伸長している。これに対して、札幌は6カ月間すべてで前年を下回っており、牛肉の消費が落ち込んでいることがうかがえる。東京都区部では、1~3月までは前年を上回って好調に推移していたものの、4月からは減少に転じた。
豚肉では、札幌、仙台、名古屋の3都市が6カ月間すべてで前年比を上回っている。なかでも仙台は3月に43.9%増となるなど、増加幅が大きくなっている。その他の都市でも、前年からの増加が多くみられ、前年と比べ豚肉の支出額は全体的に増加傾向にある。東京都区部では、4月、5月に消費が落ち込んだものの、それ以外は前年を上回っている。鶏肉は、福岡が6月以外は前年超えとなっており、比較的好調に推移している。とくに1月~3月は25~30%増と大きく増加した。東京都区部では2~4月は前年を下回り、その他の月は前年を上回っている。
生鮮肉計(合いびき・その他の生鮮肉を含む)では、仙台、大阪が6カ月間すべてで前年を上回り、福岡も6月以外は増加となった。仙台は4月、5月で45.0%増・32.9%増となり、福岡では2月、3月に30.4%増・35.8%増と大きく伸長している。東京都区部では4月、5月は前年割れしているものの、それ以外は前年を上回って推移している。
1~6月の平均支出額は札幌5,067円(0.9%増)、仙台5,463円(22.9%増)、東京6,506円(1.0%増)、名古屋6,005円(4.0%増)、大阪7,366円(9.1%増)、福岡7,491円(16.6%増)。
〈畜産日報 2018年8月10日付より〉