丸大食品 売り場提案でサラダチキン伸長、JAS上級あらびきウインナー「プリッと」シリーズから新アイテム

「プリッとパリッと ピリ辛上級あらびきチョリソー」(丸大食品)
丸大食品は3月上旬からの春季新商品に加え、6月に映画『怪盗グルー』シリーズに登場する人気キャラクター“ミニオン”を起用した「あらびきウインナー ミニオン」と「フィッシュソーセージミニオン」を発売。7月にはJAS上級の「プリッとパリッと ピリ辛上級あらびきチョリソー」を投入し、いずれも好調に推移している。福井友彦営業本部ハムソー営業部販売企画課課長に直近の状況、秋冬に向けた商品展開について話を聞いた。
丸大食品・福井友彦営業本部ハムソー営業部販売企画課課長

丸大食品・福井友彦営業本部ハムソー営業部販売企画課課長

――直近の状況について

ヘルシー志向により、「サラダチキン」のスライス品やブロック品が伸びている。売り場でのコーナー提案に注力しており、サラダ売り場の提案の中で「サラダチキン」や生ハム、「炙(あぶり)ばら焼豚 厚切り」「燻(いぶし)特級ベーコン 厚切り」などのアイテムをあわせて提案している。「サラダチキン」では昨年秋からスライス品を投入し、今春から本格的にブロック品の展開を開始。スライス品の投入によって他社と差別化することができており、また売り場提案の中でブロック品も多く導入されている。このほか、6月に発売した「あらびきウインナー ミニオン」はPOSデータで上位に入るなど好調に推移している。また、ドライソーセージやハンバーグの「匠グリル」シリーズなどが堅調に推移。おつまみアイテムでは期間限定でサッカー日本代表デザインを実施した商品は大きく伸長した。

――秋冬に向けた主な商品は

ウインナー市場に向けて、JAS上級あらびきウインナーの「プリッと」シリーズから新たにアイテムを投入している。既存の「プリッとパリッとあらびきポーク」(内容量230g、税別440円)に加え、7月にはあらびき肉の“プリッ”とした食感と、天然腸の“パリッ”とした食べごたえとピリッと辛い唐辛子の味わいが特長の「プリッとパリッと ピリ辛上級あらびきチョリソー」(190g、同)を発売して、好調に推移している。また、9月上旬からあらびき肉のプリッとした食感と、ジューシーな味わいの「プリッとジューシー ホワイトあらびきポーク」(同)を発売する。

「プリッとジューシー ホワイトあらびきポーク」(丸大食品)

「プリッとジューシー ホワイトあらびきポーク」(丸大食品)

このほか、カット済みなので切らずにそのまま料理に使える「お料理ベーコン」(150g、440円)を9月上旬から発売する。大きめにカットしており、具材感のある料理メニューに仕上げることができるほか、ベーコンならではのうま味がポトフや野菜炒めなどとも相性がよい。

「お料理ベーコン」(丸大食品)

「お料理ベーコン」(丸大食品)

――今後の販促展開について

東京2020オリンピックキャンペーンの第1弾キャンペーンとして9月15日まで、「わんぱくチャレンジ!キャンペーン」を実施している。「燻製屋熟成あらびきポークウインナー」や「いつも新鮮ロースハム」などを対象商品として、ボルダリングなどのアクティビティ体験ギフトや食の体験ギフトなどをプレゼントする。また、主な対象商品のパッケージには東京2020オリンピックのロゴを入れて、キャンペーンの訴求を高めている。

――このほかの展開は

「ピリ辛特撰チョリソー」(チョリソー)は6月のPOSデータでフレーバータイプの中で上位に入るなど好調に推移している。今春に投入した「コク旨 特撰ガーリックウインナー」(ガーリック)とあわせて、9月上旬からリニューアルする。既存品ではパッケージにビールのシズル感を表現していたが、カクテルやチューハイなどといったRTDが伸びていることを受けて、パッケージもビールとRTDの2種類をそろえる。また、ガーリックのパッケージを、黒を基調としたものに変え、チョリソーとシリーズであることを強調する。

いずれも東京2020オリンピックキャンペーンの対象商品で、パッケージにオリンピックのロゴを入れて販売を強化していく。さらに、今後は少量パックの商品展開などによる需要喚起の取り組みや、ハロウィンなどイベントを絡めた提案も進めていく考えだ。

〈畜産日報 2018年8月22日付より〉