〈アグリフードEXPO東京2018〉ブランド豚使用の加工品を紹介
国産農産物をテーマにした食品展示商談会「アグリフードEXPO東京2018」(主催:日本政策金融公庫)が22~23日、東京・江東区の東京ビッグサイトで開かれた。
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食肉・加工品の出展のうち、岐阜・郡上市の明宝ハムは、定番商品である「明宝ハム」や、スティックタイプの「ハムトン」、「ポークソーセージ」などを紹介。
「明宝ハム」はつなぎも含め国産の豚もも肉だけを使用。肉の解体作業時に職人の手作業によって筋を丁寧に取り除くことで雑味のない味となり、手間をかけ丁寧に作られている。1953年の製造以来、製造方法や配合は一切変えておらず、人気の商品となっているという。繁忙期には1日当たり5,000本程度を生産するが、今年2月には新工場も開設し、現在では岐阜県・明宝の特産品として東海地区を中心に全国から注文があるという。
「明宝ハム」
宮崎・川南町では「KAWAMINAMI QUALITY」と題し、協同ファーム・KN’農心・香川ランチ・アリマン鑚で共同出展を行った。養豚農場である協同ファームでは、自社のブランド豚「まるみ豚」を紹介した。
「まるみ豚」は、“余計なものは足さない”という方針により、飼料や水にこだわって生産されている。会場では加工品とともに、南九州の郷土料理の「肉みそ」をカレー味にアレンジした「まるみ豚カレー豚みそ」を紹介。肉みそを多くの人に食べてもらいたいと、宮崎のヤマエ食品工業、カレー倶楽部ルウとコラボレーションして生まれた商品。100g・180gで展開し、ごはんにのせて食べるのがおすすめという。「今後は100gを中心にスーパーでの展開を目指している。また香港への輸出も考えており、実演販売などを通して紹介していきたい」(日髙義暢代表取締役社長)という。
「まるみ豚カレー豚みそ」
和歌山・和歌山市の食肉卸・加工の(株)サンフレックスでは、地元の特産品である紀州産梅酢から脱塩・濃縮したエキスを飼料に配合して育てた「紀州うめぶた」(LWD)や「紀州うめどり」を紹介した。
「紀州うめぶた」の場合、梅酢エキスを与えることで、豚の胃腸の働きが活発になり、病気にかかり難い健康な豚が育つという。日高川町の一貫生産農場「野田養豚場」で生産され、肉質などの改善を図るため販売が中断されたものの、16年8月から販売を再開、現在は月間50頭を出荷している。「紀州うめどり」も免疫力が向上し、内臓状態が良好で、鶏独特の臭みが抑えられ、保水性に優れた肉質になり、現在、県内の4つの農場で飼養されているという。会場では両ブランドを使用したウインナーやロースハム、餃子、ポークジャーキー、スモークチキンなどの加工品を紹介していた。
〈畜産日報 2018年8月27日付より〉