高まる「レンジ調理」需要、家飲み増加で「おつまみ」も 各社が対応商品を展開
このほか、単身世帯の増加や食シーンの多様化、家飲みシーン拡大によるおつまみ需要の増加といった影響もあり、レンジ調理など手軽に調理できる簡便性の高い商品へのニーズは年々高まっている。
食肉加工品メーカー各社でも高まるニーズに対応して、電子レンジ調理対応アイテム、素材を加えるだけで一品が作ることができるメニュー調味料などのコンシューマ商品を幅広く展開している。
〈家飲み市場にあわせて新シリーズ「今夜のおとも」/日本ハム〉
日本ハムでは、家飲み市場にあわせて「今夜のおとも」シリーズを立ち上げ、「切り落とし焼豚」などのおつまみに最適なハム・ソーアイテムを展開する。また、カップのまま電子レンジで温めて皿に盛りつける「Delicup」シリーズから、チーズのトロトロ感が味わえる「チーズonミートローフ」、デミグラスソースのトロトロ感が特長の「デミチーズonミートローフ」の2品を発売している。
さらに、下ごしらえ済みの具材やソース入りの「中華名菜」シリーズでは、「黒酢仕立てのよだれ鶏」など3品の新アイテムを投入。このほか、高質チルドピザ「奏(かなで)」では、17時間以上熟成した生地を中種に使い、焼き上げたあとに生ハムをトッピングする「生ハムピッツァ」を発売している。
〈袋のままレンジ調理できる「おかずプラス」展開/伊藤ハム〉
伊藤ハムは、新たに袋のままレンジ調理できる「おかずプラス」シリーズの展開を開始。「ハンバーグステーキ」や「麻婆豆腐」など買い置きできる定番おかず10品をそろえている。「ベルガヴルスト」ではシリーズ内で人気のフレーバーをレンジ対応容器入りで発売し、「レンジでごちそう」シリーズでは「牛すじ黒カレー」を投入している。また、レンジ対応パックに入った「レンジdeこてっちゃん・とんてっちゃん」では個食やおつまみ需要に対応している。このほか、常温保存可能な具材入りのメニュー調味料「ささっと献立」シリーズでは「豚バラキャベツの旨塩炒め」や「鶏ときのこのバター醤油炒め」などのメニューをそろえている。
〈一人前のごちそうメニュー「一皿のごちそう」展開/プリマハム〉
プリマハムは、こだわりのソースを使った一人前のごちそうメニューとして「一皿のごちそう」のシリーズ展開を開始。調理の手間がかかるビーフシチュー、ハッシュドビーフなどの総菜5品目を投入している。レンジ調理に対応したスタンドパウチに入った「ごちそう革命」シリーズでは、「さっぱり和風ハンバーグ」、「やわらかく煮込んだ豚角煮」などの和風アイテムをラインアップする。
〈スタンドパウチ入り「匠グリルハンバーグ」刷新/丸大食品〉
丸大食品はレンジ調理に対応のスタンドパウチ入りの「匠グリルハンバーグ」シリーズをリニューアル。ソースで楽しむごちそうハンバーグとして特製ソースを使った「濃厚デミグラスソースハンバーグ」、「あめ色の玉ねぎソースハンバーグ」をそろえている。また、新商品として電子レンジ対応トレーに入ったチキン惣菜「トレー入りチキン」シリーズからチキンナゲットやから揚げを発売した。
〈「レンジDEお手軽」に「とんタンペッパー」や「ハニーベイクドチキン」/福留ハム〉
福留ハムは、トレーのまま電子レンジで温めることができる「レンジDEお手軽」シリーズから、「とんタンペッパー」や「ハニーベイクドチキン」などのおかずやおつまみに利用できるアイテムを投入している。
〈家飲みに最適な「お手軽スタミナ食堂煮込み」展開/エスフーズ〉
エスフーズは湯煎またはレンジ調理で家飲みシーンに最適な煮込みメニューができる「お手軽スタミナ食堂煮込み」シリーズを展開。エスフーズグループのフードリエも肉のおいしさにこだわった「牛カルビ丼の素」、「豚カルビ丼の素」の2品をレンジ調理対応のスタンドパウチ入りで発売している。
〈食品産業新聞 2019年3月25日号〉