東京食肉市場が牛豚内臓価格を改定、7月1日と畜分から
6月19日に県をまたぐ移動が認められ、これら各種制限の解除とともに内臓についても流通、市況の回復が想定されていた。しかし、予想とは相反して、企業では新型コロナ感染リスクなどから、社内外を問わず会食をする機会がなくなり、ソーシャルディスタンスの考えから、飲食店自体の稼働率も極端に落ち込んでいる。
とくに、主たる内臓の仕向先である焼肉店では著しい影響が継続している。このような状況下、今回の価格改定では、飲食店の営業再開など若干の改善がみられることから、価格を引き上げることとなった。東京市場では4月20日と畜分から、緊急かつ時限的な措置として牛豚内臓価格を引き下げていたが、いまだ以前の価格に戻せる状況になく、まずは少しでも価格を引き上げることが生産者のためになると考え、今回の改定に至ったとしている。
なお、和牛・交雑・乳牛および豚の内臓廃棄価格についても公表した。価格改定は以下の通り。
〈和牛・交雑・乳牛の内臓廃棄〉
▽レバー全廃棄4,000円(旧価格2,800円)
▽レバー2/3~3/3未満廃棄2,800円(2,000円)
▽レバー1/3~2/3未満廃棄1,400円(1,000円)
▽胃400円(300円)
▽大腸2,400円(1,700円)
▽小腸1,150円(800円)
▽ハラミ全廃棄7,200円(5,000円)
▽ハラミ1/2~2/2未満廃棄5,400円(3,500円)
▽タン900円(700円)
▽ハツ500円(400円)
▽頭450円(400円)
▽テール150円(150円)
〈豚の内臓廃棄(1kg当たり)〉
▽内臓6円(4円)
▽白物4円(3円)
▽肝臓2円(1円)
▽頭1円(0円)
〈畜産日報2020年6月29日付〉