丸大食品 2021年秋季新商品はコロナ禍の社会ニーズ変化に対応、「燻製屋熟成あらびきポークウインナー」はリニューアル
丸大食品は7月30日、大阪市西成区の関西営業部で同社グループ2021年秋季新商品発表会を開催した。
國重裕美子執行役員マーケティング担当は、秋季から展開する商品の方向性を次のように説明、「6月から全国各地の営業部で秋季新商品説明会・商談会を実施してきた。ハム・ソー部門では、商品開発テーマに『創(つくる)』を掲げ、適合させていくライフスタイル、簡便、健康、おいしさに対応した商品をそろえた。調理加工部門では、クオリティ、デイリーユース、ヘルシー、キャッチーのテーマに対応した商品、さまざまな売り場に対応した商品をそろえた。コロナ禍における消費者生活の変化、意識の変化、価値観の変化に対応していくことが必要となっており、社会のニーズに対応した商品を秋季に発売していく」と述べた。
ハム・ソー部門では新商品6品、リニューアル商品18品を投入している。主力商品の「燻製屋熟成あらびきポークウインナー」のパッケージデザインをリニューアル。国際的な品評会である「モンドセレクション2021金賞」「DLG 国際品質競技会金賞」「International Taste Institute(国際味覚審査機構)優秀味覚賞」と“3冠”を達成していることを訴求するため、商品パッケージを変更している。また、品質面でもジューシー感や肉のごろっと感をアップさせた。
「燻製屋熟成あらびきポークウインナーホワイト」では、「モンドセレクション2021」で金賞を受賞したことを訴求するため、パッケージに金賞受賞を訴求するデザインに変更している。「藻塩の匠」シリーズでは商品パッケージに「淡路島の藻塩」をつけることで、藻塩を使用している価値を訴求している。
調理加工部門では新商品23品、リニューアル商品11品を投入している。コロナ禍で拡大しているチルドラーメン市場に向けて、焼豚と鶏叉焼の2種類の具材が入った「麺具材2種盛り」シリーズを展開。「スンドゥブ」シリーズでは、「辛口」と「マイルド」の2品で発売15年目を記念した数量限定デザインで展開する。
丸大食品「麺具材2種盛り」シリーズ
韓国料理が手軽に味わえる新ブランド「韓美(かんび)食堂」シリーズでは、テンジャン(韓国味噌)とあさりのうまみが溶け込んだ「テンジャンチゲ」、タテギのうま辛さにコチュジャンとにんにくの香りが特徴の「プデチゲ」の2品を発売。「ごちそう旨鍋」シリーズでは、ベーコンにぴったりな2人前の鍋つゆを2品投入している。
このほか、内食需要の高まりを背景に、マーガリンと焼きいもあんの甘さが特徴の「おうちで焼きたて塩パンいもあんサンド」を発売。「発酵バター香る!フレンチトーストの素」は、食パンにかけてオーブントースターで加熱するだけで、簡単にフレンチトーストを作ることができる。
グループ会社のマルシンフーズでは、原料に肉の代わりに大豆ミートを使用した「お豆習慣大豆ミートハンバーグ」を発売。ナツメグやペッパーなど香辛料を配合することによって、お肉のハンバーグに近い味付けに仕上げている。
マルシンフーズ「お豆習慣大豆ミートハンバーグ」
安曇野食品工房では、オーツミルクを乳酸菌で発酵させた「発酵オーツミルク バナナ」を発売。発酵させることによるコクとまろやかさが特徴で、8.3gと食物繊維を豊富に含んでいる。
〈畜産日報2021年8月2日付〉