米久、2021年秋の新商品「骨なしさっくりチキン」など発売、リニューアル含め29品を投入
米久は8月26日、2021年秋の新商品発表会をオンラインで開いた。今期はコンシューマ商品21品、業務用8品の合計29品を投入する(うち新商品はコンシューマ13品、業務用7品)。「『米久らしさ』を発揮する」ことを主軸に、〈1〉事業領域の拡大〈2〉独自性の高い商品提案〈3〉主力商品の進化の3つの商品テーマを掲げた。
このうち、〈1〉事業領域の拡大では、冷凍食品市場、量販店の総菜市場、代替肉の市場をターゲットに新商品を投入することでこれら分野の商品ラインアップを強化していく方針だ。このうち、冷凍食品のラインアップ強化では、「骨なしさっくりチキン」「骨なしさっくりチキンファイヤー」を展開する(ともに220g、9月1日発売)。食べ易いスティックタイプで、調理法によって異なる食感(トースター=サクッ、レンジ=ふんわり、油調=カリッ)を楽しむことができる。結着肉ではなく、鶏ささみ肉をそのまま使用することで、不揃い感の楽しさも演出する。
また、肉旨シリーズでは、新商品「肉旨じっくり焼いたタンドリー風チキン」(80g、9月1日発売)と「肉旨グリルドソーセージ ハーブ風味」(75g、9月1日発売)をリニューアルし、合計6品にラインアップを拡充した。
米久「肉旨じっくり焼いたタンドリー風チキン」
代替肉市場に向けては、2020年秋から展開している冷凍大豆ミート商品「AIRMEAT(エアミート)」シリーズのラインアップも強化する。今回は「大豆のお肉で作った牛丼の具」と「大豆のお肉で作った豚丼の具」の丼の具材2品を投入(いずれも80g×2、9月1日発売)。
さらに、食物繊維素材を100g 当たり3.0g 以上添加した特徴を生かし、シリーズ全品に「レタス約4個分の食物繊維」と、摂取量をより分かりやすく表記することで、健康イメージを訴求した。植物由来のバイオマスインクを使用したパッケージであることも、米久独自の環境表示マークで伝えていく。
米久「大豆のお肉で作った牛丼の具」
〈玉井部長「家庭・業務用ともに前年実績上回る、米久らしさ全開でさらなる飛躍」〉
新商品発表会で、米久の玉井広之加工品事業部事業部長兼マーケティングユニットユニットマネージャーは、足元の加工品事業について次のように説明した。
〈玉井広之部長〉
セグメント全体ではコロナ禍需要で家庭用商品の伸長が今年も継続している。米久のローストビーフ、ポーク商品の回復、骨なしスペアリブの継続伸長、昨年後半に発売した国内冷凍業務用ソーセージが好調に推移した結果、前年同期よりも高い数字で推移している。これは家庭用・業務用ともに同じ状況にある。
しかし、原料肉の高騰、資材・副資材の値上がりで下期は厳しい事業環境が予想される。このような環境のなかで、『米久らしさ全開』の商品・営業スタイルでさらなる成長と飛躍を意識して、新商品を市場に投入していく」との方針を示した。
そのうえで、2021年秋の新商品のテーマについて「事業領域の拡大、独自性の高い商品提案、主力商品の進化の3つを掲げている。事業領域の拡大は、冷凍食品市場、量販店総菜市場、代替肉となる。
独自性の高い商品の提案は、すべての商品にかかわる内容で、米久が得意とする技術・アセットを活用した米久らしさの商品を提案していく。主力商品の進化では、原形ベーコンブロックや米久の肉だんご、米久の水餃子など米久の主力のカテゴリーを進化させていく。
〈畜産日報2021年8月27日付〉