伊藤ハム「伊藤傳三記念館」創業の地・神戸市灘区に完成、創業者の生涯や取り組み、製品ヒストリーなど紹介
神戸市灘区は1946年に伊藤傳三氏が本社工場を建設した伊藤ハム創業の地で、創業90周年事業の一環として開館準備が進められていた。谷口彰彦副館長は、「創業の地で創業の精神を伝えるほか、食肉加工品のさらなる発展や地域社会への貢献を目的としている」と話す。
伊藤ハム、伊藤記念財団、伊藤文化財団の3社・団体の共同運営で、伊藤傳三氏の生涯やハム・ソーセージの製造工程、伊藤ハムのあゆみや製品ヒストリー、伊藤記念財団・伊藤文化財団の活動などを紹介する。
館内は、140インチの大型シアターのほか、左右4面ずつのモニターで構成されたアーカイブビジョンを設置。
シアターでは伊藤傳三氏の生涯、ハム・ソーセージの製造工程などの動画を視聴することができる。
また、アーカイブビジョンでは、設置されたタブレットを操作することで伊藤ハムのあゆみ、同社の過去のCMや広告、伊藤記念財団や伊藤文化財団の取り組みなどをみることができる。
アーカイブビジョン
このほか、ライブラリーコーナー・展示コーナーでは、「ハム・ソーセージ図鑑」などの伊藤記念財団の出版物や伊藤文化財団の美術品寄贈実績の紹介、旧神戸工場の農水省JAS認定工場標識などを紹介・展示している。
内装は重厚感を感じられるデザインや色調に仕上げており、「伊藤ハムの歴史を感じてほしいとの思いでこの形にしている」(谷口副館長)。取引先や社員だけでなく一般にも開放しており、近隣住民や近隣小学校からの学習利用なども想定している。
現在、コロナ禍のため開館時期は現時点では未定となっているが、決定次第、ホームページで告知する予定。
〈「伊藤傳三記念館」概要〉
▽住所
兵庫県神戸市灘区備後町3丁目2―1ジオ六甲道1階
▽電話番号
078-851-8687(受付時間9〜17時)
▽開館時間
10〜16時
▽休館日
土曜日、日曜日、祝日、お盆休み、年末年始など
▽延床面積
204.78平方メートル(そのうち、エントランス・展示コーナーは89.73平方メートル)
▽入館料
無料
▽利用方法
入れ替え制、電話予約制
▽アクセス
JR神戸線・六甲道駅南出口から徒歩3分
〈畜産日報2021年11月25日付〉