肉のセレクトショップ「肉よろず」設立、東京・神楽坂に旗艦店、生食肉用食肉取扱者認定、フレッシュさで勝負、オンラインストア・精肉店も展開/RHグループ

「原始よろず焼き」/肉専門料理店「神楽坂 囲炉裏 肉よろず」
精肉事業や飲食店事業、不動産事業などを手掛けるRHグループ(本社:東京都三鷹市、竹松弘光CEO)のグループ会社で、飲食店の経営・企画・総合プロデュースを手掛けるアドリープ(本社:東京都三鷹市、竹松弘光社長)はこのほど、精肉店・飲食店・通販サイトを総合的に展開する肉のセレクトショップ「肉よろず」を立ち上げた。肉事業を本格展開する。

その第一段として1月20日、東京都新宿区に肉専門料理店「神楽坂 囲炉裏 肉よろず」をオープン。2月9日には国産ブランド牛の精肉ギフト専門オンラインストア「NIKUYOROZU」を立ち上げる。5月には東京都三鷹市に精肉店を併設した肉料理レストランも展開する計画だ。

「神楽坂 囲炉裏 肉よろず」オープンに先立ち、1月18日に同店で発表会が開かれた。RHグループの竹松CEOは、肉事業を展開する経緯について、「この店舗は、弊グループで施工し、食肉を卸しており、私たちのスタッフで運営するなどグループ内で完結している。コロナ禍で当グループの飲食事業も甚大な影響を受けている。お客様に笑顔を提供することができない時間が続き、スタッフも疲弊していた。そのなかで、これから先どのように飲食業を発展させ、お客様に笑顔と美味しい料理を提供することができるかを考えたところ、肉事業を展開することに至った」と説明した。竹松CEOによると、RHグループはもともと食肉販売業許可を持っており、それを活用した形でECサイトを展開することにしたという。「単にサイトを立ち上げるだけでは、数多の同業他社があり、埋もれてしまうため、飲食事業のノウハウを組み合わせることで、何かできないかと模索した。そこで、『神楽坂囲炉裏肉よろず』の展開とオンラインストアの開設、そして三鷹市で展開する居酒屋『丸心食堂 がっ天』をフルリニューアルして牛・豚・鶏のブランド肉のセレクトショップを併設した肉専門の店舗を5月初旬にオープンする。これらの柱で『肉よろず』ブランドを確立させていく」と意気込みを見せた。

RHグループの竹松CEO

RHグループの竹松CEO

1月20日にオープンする「神楽坂 囲炉裏 肉よろず」は、落語家 真打 三遊亭志う歌師匠の毛筆による「肉よろず」の看板とのれんが出迎える和風の外観が特徴。店内(82.6平方メートル・38席)では存在感のあるカウンター越しに囲炉裏と料理人の所作を眺めながら多彩な肉料理を堪能することがきる、カジュアルな肉割烹の趣となっている。
 
食材は、香川県産「オリーブ牛」をはじめ、希少なこだわりの銘柄牛を産直で提供。生食肉用食肉取扱者認定を取得している強みを生かし、「純生牛肉刺し」「純生ユッケ」「雲丹肉の手巻き」などの生食メニューを用意した。モモやイチボ、サーロインのかたまり肉を炭火で20分ほどじっくりと串焼きした「原始よろず焼き」、「リブとろ椀しゃぶ」など、肉のセレクトショプならではのバラエティ豊かな料理を楽しむことができる。客単価は7千円前後を想定している。竹松CEOは、「最近は熟成肉がブームだが、当店はフレッシュな肉で勝負をかけて、素材の良さを楽しんでもらう」と胸を張る。

「神楽坂 囲炉裏 肉よろず」提供メニュー

「神楽坂 囲炉裏 肉よろず」提供メニュー

オンラインストアでは、オリーブ牛をメーンに、今後は「美崎牛」「石垣牛」「北海道ひこま豚」など多数ラインナップしていくという。また三鷹市にオープンする精肉店・肉料理レストランは、全体で165.3平方メートルあり、このうち26.5平方メートルを精肉売り場に充て、国産ブランド牛の量り売りを行うという。ほかにもセントラルキッチンを設け、肉をテーマにしたワンハンドフードなどの総菜も開発し、アンテナショップとして展開していく。さらに今後も、「肉よろず」ブランドの一環で焼肉店の展開も検討しているという。
 
〈「神楽坂 囲炉裏 肉よろず」店舗情報〉
▽住所:新宿区津久戸町3-20イサミビル1F
▽TEL:03-3528-9750
▽営業時間:午後5時~11時30分(店休日なし)。
 
〈畜産日報2022年1月20日付〉