セントラルフーズ、自社ブランド「手ノ子牛」が2年連続ITI 優秀味覚賞の三ツ星獲得
セントラルフーズは7月1日、同社のオリジナルブランド牛、「山形県産手ノ子牛」が、国際味覚審査機構(ITI)の審査会で、最高評価である優秀味覚賞の三ツ星を獲得したと発表した。同社では前年度の審査会から「手ノ子牛」を出品し、肩肉(肩ロース含む)とロース肉(サーロイン含む)について三ツ星を受賞している。今回はモモ肉とバラ肉について受賞したことで、「手ノ子牛」のすべての部位で三ツ星の最高評価を獲得したことになる。
国際味覚審査機構 優秀味覚賞・三ツ星
「手ノ子牛」は、セントラルフーズのオリジナルブランド和牛。江戸時代から黒毛和牛の名産地として知られる山形県西置賜郡(旧米沢藩手ノ子地方)が産地。夏は非常に暑く、冬は豪雪の降る盆地特有の気候が、「手ノ子牛」ならではの上質な肉質を生み出す。1972年に、この地で優れた飼育技術を持つ生産農家が東北地方で最初の生産者団体「手ノ子牛研究会」を結成し、手ノ子牛の生産をスタートした。
また、同年にセントラルフーズが手ノ子牛の商標を取得している。ほかの黒毛和牛に比べてとりわけ多くのオレイン酸が含まれており、ほんのりと甘い食欲をそそる香りが、手ノ子牛のおいしさの秘けつとなっている。
また今回、同社のオリジナルブランド豚「高座豚」も、二ツ星(ロース)、一ツ星(肩ロース)を獲得しており、「高座豚」も2年連続の受賞となった。このほか、昨年の審査会では、同社ローゼンハイムの加工品が二ツ星(布巻ボンレスハム、スモークボンレスハム)と一ツ星(布巻ロースハム、焼豚)を受賞している。優秀味覚賞は優れた味覚と品質を持つ食品・飲料品の審査・表彰を目的とした認証。審査会は05年から毎年開催され、世界で最も権威のあるシェフ・ソムリエ協会の専門家が審査する。受賞製品には三ツ星を最高とする3段階の賞が贈られる。
〈畜産日報2022年7月5日付〉