“チリ産パタゴニアラム&チリ産プレミアムワイン”キャンペーン、東京・横浜・仙台の「RIGOLETTO」10店舗で開催、日チリ友好125周年を記念
日チリ友好125周年を記念して実施するもので、期間中はチリ産パタゴニアラムを使用した期間限定スペシャルメニューと、HUGEコーポレートソムリエ石田博氏セレクトによるチリ産プレミアムワインのぺアリングを楽しむことができる。
キャンペーン期間中は、チリ産パタゴニアラムのラムチョップ(4本分ブロック)を使った〈1〉キノコのハーブバターロースト〈2〉香草パン粉焼き――で、実施店舗ごとに〈1〉か〈2〉のメニューのいずれかが提供される(各税別2,700円、店舗ごとに在庫限りで終了予定)。
また、ペアリングワインとしてアンティヤル(ANTIYAL)の「Pura Fe Cabernet Sauvignon」(税別5,200円)が提案される。南米大陸の最南端に位置し、南極大陸の玄関口に当たる極限的な気候条件のもと、牧草で育ったチリ産パタゴニアラム。オセアニア産と比べて、生後3~4カ月齢の若齢で出荷されるため、非常に柔らかい赤身肉が特徴だ。欧米ではグルメ食材として親しまれているチリ産パタゴニアラムを味わう絶好の機会といえる。
実施店舗は、渋谷店、吉祥寺店、丸の内店、銀座店、六本木店、中目黒店、横浜店、二子玉川店、東京スカイツリー店の10店舗。それぞれキャンペーン開始日は店舗ごとに決定する。
〈欧州産ラムに似た要素、希少性が高く、羊肉好き・苦手な人にもおススメ〉
8月2日には東京都渋谷区の「THE RIGOLETTO」で、チリ産パタゴニアラムの特徴、キャンペーンに関するプレス向け説明会が開かれた。
チリ大使館のハイメ・リベラ商務・農務参事官によると、チリの羊の飼養頭数は約150万頭で、その77.1%がチリ最南端のマガジャネス州(州都:プンタ・アレーナス)で飼養されている。同州で飼養される羊の55%が、パタゴニアの地理・環境に適したコリデール種。化学物質や抗生物質を一切使用せず、人工的に施肥されていない自然の草地で飼育されている。
そして、チリ農牧調査研究所INIAの調査によると、同地域のラムは一般的なラムの平均と比べて鉄分と亜鉛の含有量がそれぞれ2倍・3倍あることが分かったという。また、キャンペーンで使用されるラムのサプライヤーのシムノビッチ社(本社:プンタ・アレーナス)の製品は、欧州で「Simunovic」ブランドとして商標登録されている。
今回のキャンペーン開始に当たってリベラ参事官は、「21年9月にチリ産パタゴニアラムがついに輸入された。その1年以上前から官民合同チームで市場調査を行ってきた。日本は健康志向の高まりからラムの消費量は今後も増えると見込んでおり、チリ産パタゴニアラムにとって大きなビジネスチャンスがあると考える。草原で育ち、赤身で、かつ小ぶりのため食べやすい。ほかの産地と比べて肉に含まれるミネラルにも違いがあり、日本の健康志向に応えられる」と期待感を示した。
日本ハム食肉事業本部輸入食品事業部輸入商品部輸入商品第2課の柏木剛課長によると、豪州産やニュージーランド産ラムが概ね6~10カ月齢で出荷されるのに対して、チリ産パタゴニアラムは3~4カ月齢で出荷されるため、非常に柔らかい肉質が特徴という。平均枝肉重量は8~10kg。春先に生まれ、夏の1~3月の間に出荷されることから、「非常に貴重な商品のため、アッパークラスのレストランなどに提案していきたい」考えだ。
説明会の参加者からは、チリ産パタゴニアラムを試食した感想として、「欧州系のラムの要素が強い。赤身の部分は非常に柔らかく、クセがないため、羊肉が苦手な人も美味しいと感じることができる。一方で、脂の部分を食べると後から羊が追いかけてくる(=羊肉の香り・風味が広がる)ため、羊肉好きな人も十分に満足できる」と評価している。
〈畜産日報2022年8月5日付〉