第2回の養豚振興法基本方針意見を聴く会を開く-農水省
農水省は6日、省内で「第2回養豚農業の振興に関する基本方針について意見を聴く会」を開いた。同会は、養豚農業振興法で農水大臣が定めることとなっている、養豚農業の振興に関する基本方針について、養豚農業に関する知見を持つ委員から意見を聴くため開かれるもの。3月には第3回を開き、酪肉近の策定と合わせ、年度内に基本方針を策定する。今回は、事務局から同基本方針の骨子案が示され、各委員から意見の表明が行われた。
骨子案では、養豚農家の経営の安定や国内由来飼料の利用増進、飼養衛生管理の高度化についての方策が挙げられている。また、安全で安心して消費することができる豚肉の生産の促進及び消費の拡大、豚肉の品質向上に関する研究開発の推進や食肉処理施設でのHACCP導入に取り組み衛生管理を高度化し安全な畜産物を供給することも記載された。
そのほか、養豚農業の振興に関し必要な事項として、豚肉の流通の合理化に資する産地処理の推進が挙げられ、ここでは食肉処理施設の再編整備を推進し、1日当たりの処理頭数の拡大とともに稼働率の向上を推進することとしている。また、豚肉の取引規格及び品質表示の普及が挙げられており、取引規格の一層の普及・定着を図り、豚肉および豚肉加工品の品質表示について、関係行政機関が連携し、表示制度の普及を図るとしている。