1月輸入は牛肉3.3万t、豚肉5.6万t、鶏肉4.3万tか-貿易速報から推計
15年1月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は豚肉で5万6,000t前後、牛肉で3万3,000t前後、鶏肉4万2,500t前後と見込まれる。牛肉は日豪EPAが1月15日に発効され、フローズンでまとまった通関があったものの、もともと手当てが少なく、低水準だった12月に比べ1,000t前後の増加にとどまったと見られる。また豚肉もEUが増加する半面、北米の減少で前月比1,000t前後の増加、鶏肉はほぼ前月並と見込まれる。
財務省の15年1月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比6.8%減の18万9,919tとなった。地域別には、米国は前年比23.8%減の3万9,423t、EUが12.2%減の2万2,873t、アジアが1.3%増の4万4,475t(うち中国1万7,853t、アセアン2万6,470t)だった。また、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が1.2%増の8万3,148tとなった。前月比では全体で9,623t減少し、うち米国で5,665t減少、EUは3,986t増加、アジアで6,820t減少、その他の地域は1,124t減少となった。前月に比べ、EUが豚肉で増加し、米国は西海岸での港湾問題もあって豚肉・牛肉で減少したと見られる。
1月の動物検疫数量は、牛肉が前年比9.4%増の4万4,213t、豚肉が18.3%減の6万9,553t、家きん肉が54.4%増の6万7,862t、家きん調製品が66.1%減の1万1,857tとなった。前月比では、牛肉で5,358t減、豚肉は2,491t増、鶏肉は8,686t増、家きん調製品は3,744t減となった。