14年のハムソー生産は1.3%増53.7万t、4年連続の増加に-ハムソー組合

2014年(1~12月)のハム・ソーセージなど食肉加工品生産量は1.3%増と、4年連続の増加となった。堅調な内食、中食需要により2011~12年に各1.9%増、13年1.3%増と伸びを続けている。ただ、14年は3月以降、北米でのPEDによる現地相場の上昇から端を発した各国の現地相場上昇で、原料価格が急騰、円安も加わって利益的には厳しい1年だった。消費環境も、大きな流れとして堅調な内食需要はあるものの、4月の消費増税、夏場の天候不順、秋口からの価格改定・量目変更、ギフト市場の不振と例年になく厳しかった。

日本ハム・ソーセージ工業協同組合(日本食肉協議会委託事業)が発表した2014年12月の食肉加工品生産量によると、同月のハム・ソーセージ類の生産量は1.7%増の5万1,076tとなった。品目別では、ハム類が0.6%増加、ソーセージ類が1.6%増加、ベーコン類も3.6%増加、プレス類が2.4%増と、それぞれ前年を上回った。ソーセージ類のうちフランクフルトは8.8%増と伸びが目立つ。11月はギフト用が不振で減少したものの、12月はクリスマス用などイベント需要が好調だったことで、主要品種はそれぞれ増加した。

2014年1~12月の年間では1.3%増の53万6,600tと、4年連続で前年を上回った。内食・中食で調理済み食品など食の簡便化が高まったことで需要が堅調な中で、各社がウインナーで販促を行ったこと、またフランクがボリューム感があることで需要が増加、さらにベンダーでのサンドイッチ需要でプレス類が堅調だったことが奏功した。