14年加工仕向肉量は1.2%減43.8万t、輸入豚肉0.6%減、国産豚肉2.5%減 シーズンド2.9%増10.8万tも、8月以降は前年下回る、増加幅は縮小
日本ハム・ソーセージ工業協同組合(日本食肉協議会委託事業)が発表した2014年12月の加工仕向け肉量によると、総仕向け肉量は2.9%増の4万102tとなった。12月のハムソー生産量は1.7%増加しており、これを上回る増加となった。仕向肉量とは別枠のシーズンドが減少しており、その分、輸入豚肉の使用割合が高まったとみられる。8月以降、シーズンドポークは減少に転じ、その反動で一貫して減少していた輸入豚肉の使用量も9月以降、増加しており(11月は減少)、12月は仕向肉量全体でも増加に転じた。
12月の仕向肉量のうち輸入豚肉は6.7%増の2万7,482t、一方で国産豚肉は7.3%減の6,975tとなった。また、シーズンドポークは11.2%減の8,622tだった。鶏肉では、国産鶏肉が0.2%減の3,421tとなった。
2014年1~12月の年間累計では、合計仕向け肉量は1.2%減の43万7,683t、うち輸入豚肉は0.6%減の29万2,331t、国産豚肉は2.5%減の8万1,255t、国産鶏肉は4.8%減の4万3,807tだった。またシーズンドは2.9%増の10万8,279tとなった。国産豚肉、国産鶏肉は相場高の影響で減少に転じたと見られる。
また、シーズンドポークは年間では2.9%増となったが、8月以降は米国での現地相場高から減少に転じており、7月累計の11.6%増から増加幅は縮小した。その一方で、輸入豚肉は減少はしているものの、シーズンドからグランドポークなど冷凍豚肉に移行したことで9月以降は11月を除き増加し、年間でもわずかな減少にとどまった。