3月のフィードロット飼養頭数は前年比1%減、2月導入は8%減少-UsDA
米国農務省(UsDA)がこのほど公表した全米フィードロット飼養頭数(収容能力1千頭規模以上)によると、3月1日時点の頭数は1,065.8万頭、前年同月比で0.5%減となった。前月から5.5万頭減少している。また2月中の導入頭数は152.3万頭で同8.1%も減少、出荷頭数は151.6万頭・2.1%減となり、2月の出荷は96年からの同調査開始以来最も低水準となった。このことから、今後夏場にかけて肉牛の供給はタイトな状況が続く見通しだ。
3月フィードロット飼養頭数のうち、主要州ではネブラスカ州が249万頭で前年同月比0.8%増加、カンザス州が208万頭・同1.0%増となった半面、テキサス州が245万頭・同0.8%減、コロラド州が87万頭・5.4%減となり、これら主要12州のうち前年より増加した地域は7州で、アイダホ州やワシントン州などいずれも20万頭規模の地域だった。
2月の導入状況を見ると、600ポンド以下のクラスが33万頭・15.4%減、600~699ポンドクラスが27万頭・18.2%減、700~799ポンドクラスが38.8万頭・7.2%減、800ポンド以上が53.5万頭・2.9%増と、牧草条件の改善によって重量級の肥育もと牛の導入増加が目立っている。また州別ではカンザス州が35.5万頭で前年同月比5.9%増加となった以外は、ネブラスカ州39万頭・9.3%減、テキサス州28.5万頭・30.5%減、コロラド州13万頭・3.7%減と落ち込むなど主要州での導入減が顕著となった。