Q4の豚肉トリガー残枠15.2万t、豪州産チルド残枠は残り7,400t-告示数量

財務省が3月31日付官報で告示した14年度の豚肉・牛肉の輸入数量によると、豚肉の2月の輸入量は前年同月比7.1%減の4.8万tとなり、年度累計輸入量は前年同期比12.0%増の68.3万tとなった。この結果、発動基準数量に対する残枠は15.2万tとなり、15年度第1四半期の緊急措置の発動の可能性は低いものとなった。牛肉では2月までの累計輸入量は、輸入基準数量およびEPA協定外輸入基準数量を下回っているが、チルド牛肉の残枠は9.3万t(協定外で3.3万t)、フローズン牛肉で9.6万t(同4.9万t)となった。

一方、日豪EPA協定に基づく豪州産の輸入量は、チルドが前月から8,706t増えて累計1.4万t、フローズンが同8,108t増えて1.6万tとなり、とくにチルドは2月の貿易統計の輸入量(8,706t)全量がEPAの適用がなされた形だ。その結果、特別セーフガードの基準数量の残枠はチルド7,400t、フローズン1.7万tとなり、現地の船積み数量から見てもチルドは発動基準数量を超えてくる可能性がある。仮に3月分で豪州産チルドの輸入量が基準数量を超えた場合、その超した数量は15年度の輸入数量に上乗せされる。