15年度の豚肉基準数量は前年並み83.5万t、冷凍牛肉の協定外基準は16.2万t

財務省が5月29日付官報で告示した、15年度の豚肉の輸入基準数量は、豚肉が前年度比0.1%増の83.5万tとなった。このうち、第1四半期が20.8万t(前年度比0.1%減)と前年並みの水準だが、第2四半期42.9万t(3.2%増)、第3四半期64.3万t(1.8%増)とわずかに拡大している。牛肉はチルドが前年度に続き特性措置の適用で29.2万tとなり、豪州やメキシコ、チリを除いた協定対象外輸入基準数量は10.1万t(10.2%減)となった。フローズンでは基準数量が35.0万t(7.3%減)、協定外が16.2万t(9.2%減)となり、年度通じて1割前後の縮小となっている。

4月の輸入数量は豚肉が6.7万t(前年同月比0.1%減)となり、第1四半期の発動基準数量に対して32%消化した。農畜産業振興機構の需給予測でも5~6月の輸入は4月から減少するとみられているものの、慎重な対応が求められるところ。

牛肉ではチルドが2.0万t(協定外6,648t)、フローズンが3.8万t(9,222t)。それぞれ発動基準数量に対する消化率はチルドが27%(協定外23%)、フローズンが43%(24%)となっている。豪州産牛肉では、チルドが1.7万t、フローズンが2.8万t。チルドは、前年度の輸入が発動基準数量を3,039t超えたため、その超過分が4月の輸入数量に上乗せされている。