15年1~3月のF1交配率33%、北海道も2割超す-人工授精師協
交雑種枝肉価格が高騰する中で、乳用種に対する黒毛和種の交配割合が伸びているが、15年第1四半期(1~3月)の交配率は、北海道で2割を超すとともに、都府県も5割に近づいた。全国平均で3割を超える高い交配率が続く中で、将来的に生乳生産への影響が懸念されるが、子牛価格、交雑種枝肉価格が高水準で推移しており、今後もこの傾向が続くとみられる。
日本家畜人工授精師協会が25日に発表した15年第1四半期の乳用牛への黒毛和種の交配率(速報値)は全国ベースで33.3%となり、前期から0.2ポイント上昇した。14年7~9月の35.1%に比べれば若干低下しているが、33%台の高水準を維持している。このうち都道府県は49.6%(前期比1.4ポイント上昇)、北海道は20.8%(同1.2ポイント上昇)と、ともに前期を上回った。
なお、実数ベースでみると、全国で7万5,911頭と前期から7,801頭増減少した。これは、延べ人工授精頭数が29万2,297頭と、前期比で3万6,975頭減少していることが要因。