肉用牛の飼養頭数は249万頭で3.0%減、1戸45.8頭に-2015年畜産統計
農水省大臣官房統計部が6月30日に発表した2015年2月1日現在の畜産統計(今回は2015年センサス実施のため豚、ブロイラーの調査は休止)によると、肉用牛の飼養戸数は廃業などにより前年比5.4%減の5万4,400戸、飼養頭数は3.0%減の248万9,000頭となった。戸数の減少傾向が続くとともに、飼養頭数は10年から減少に転じ、今回で6年連続の減少。なお、1戸当たりでは1.2頭増の45.8頭とわずかに増加した。
[肉用牛の種別飼養頭数]肉用牛の飼養頭数は、前述のように6年連続減と、減少に歯止めがかからない。内訳は、肉用種は3.2%減の166万1,000頭(めす2.9%減106万9,000頭、おす3.3%減59万1,400頭)、ホルスは6.0%減の34万5,300頭、交雑種は0.3%減の48万2,400頭だった。交雑種は、3年連続で減少したが、今回減少幅は縮小した。
[飼養規模別戸数・頭数]飼養戸数は、各飼養規模とも減少した。1~9頭層が9.0%減と減少が大きく、また100~199頭層も6.2%減と比較的減少が多い。
飼養頭数もすべての階層で減少、戸数と同様に、1~9頭層が11.8%減、100~199頭層が5.6%減と減少が目立つ。なお、200頭以上層のシェアは54.6%で0.7ポイント上昇した。