27日の東京市場豚価は税抜576円、8月上旬は一段上昇、下げは旧盆明けか

東京食肉市場の豚価(上物、税抜)は24日に前日比5円高の588円、また大阪市場では46円安の601円、週明けの27日は東京市場で12円安の576円、大阪は9円安の592円となった。猛暑での出荷頭数の減や、米国オークランド港での問題の影響が出始めており、国産枝相場は下げ切らず、8月に入れば月初の手当てでさらに上昇が見込まれる。また、オークランド港の問題は8月一杯まで続くと考えらえれるが、7月に手当を増やした分が出回り始めれば、ひっ迫感は薄れる見通し。これらから、国産枝相場、輸入チルドとも下げに転じるのは旧盆明け以降になると考えられる。

7月の全国出荷頭数が、毎日の速報値の積み上げでは1日6万頭をわずかに下回る水準にとどまる中で、「海の日」の連休前をピークに枝肉相場は上昇するものの、その後は、学校給食が休みに入りスソ物が緩むほか、北米産の輸入チルドポークでは、コスト安の7月生産分が最終週には入荷することで下げに転じるとの見方が多かった。しかし、7月中旬からは米国オークランド港でスローワークによる港の混雑で入船が遅れ始め、輸入チルドのデリバリーにも支障が出始めた。「海の日」の連休に合わせた入荷が遅れ、一部ではエアーでの対応も行われたもようだ。さらに首都圏では2~3日の遅延だが、大阪では1週間の遅れともいわれ、首都圏で降ろし関西へ陸送する対応も行われた。コストが下がった7月分(今週中の到着予定)をぎりぎりまで待っていたユーザーもあり、一時的に国産の手当てが集中することになった。