16年度関税改正、牛肉・豚肉の暫定税率・緊急措置の継続を要望
財務省は15日、各省からの2016年度関税改正要望事項を公表した。本紙関係では、農水省が牛肉と豚肉、ハム・ベーコンなどに関する暫定税率と関税緊急措置、特別緊急関税について、適用期限を16年末までの1年延長が盛り込まれている。牛肉・豚肉ともに未だ国内生産が構造改革の途上にあることに加えて、「関税・関税緊急措置がUR交渉時における関係国との国際約束であることから引き続き維持することが必要」という。
要望事項の調査票によると、14年度の牛肉輸入実績は52万t・3,269億100万円で、38.5%の暫定税率適用による効果は375億9,400万円(日墨EPA、日チリEPAによる一時税率分を除いた額)となった。一連の制度は97年度に導入され、01年度以降、毎年度計15回の延長を行っている。