15年度の豚肉の累計輸入は前年比8%減の31万t、発動枠の72%消化-告示数量

財務省が9月30日付官報で告示した15年度の豚肉・牛肉輸入数量によると、8月豚肉輸入量は5.9万t(前年同月比6.6%減)にとどまったため、年度累計では31万t(前年同期比8.0%減)となった。この結果、第2四半期の緊急措置発動基準数量に対して72%を消化した。農畜産業振興機構の需給見通しでは9月は6万t半ばの輸入が見込まれ、6万t弱の枠を残して次四半期に移るとみられる。

牛肉は、協定外対象を含めていずれも第2四半期の基準数量に対して6~7割の消化率で、こちらも枠内に収まるとみられる。豪州産牛肉は8月までチルドが5.9万t、フローズンが8.4万tとなった。貿易統計上の輸入量ではチルドが5万5,966t、フローズンが8万4,565tであり、チルド牛肉のセーフガード繰越し分(3,039t)を含めてもほぼ大部分が特恵枠での輸入になっていることが分かる。