日本の農産品の即時撤廃品目は全体の51%、非撤廃も19%を確保-政府
内閣官房TPP政府対策本部は20日、タリフラインごとの削減内容などTPPにおける関税交渉の概要を発表した。(食肉などの関税番号ごとの結果は資料欄参照)
それによると、農林水産品の関税は、日本では2,328ラインのうち即時撤廃が51.3%、発効2~11年目まで撤廃が27.5%、12年目以降撤廃が2.2%、非撤廃(TRQ削減など)が19.0%となった。これに対し米国は2,058ラインのうち即時撤廃が55.5%、2~11年目まで撤廃37.8%、12年目以降撤廃5.5%、非撤廃1.2%、カナダは1,566ラインのうち即時撤廃が86.2%、2~11年目まで撤廃7.9%、12年目以降撤廃はゼロ、非撤廃5.9%、豪州は941ラインのうち即時撤廃が99.5%、2~11年目まで撤廃0.5%で、12年目以降撤廃および非撤廃はゼロ。日本を除く11カ国平均では即時撤廃84.5%、2~11年目まで撤廃12.3%、12年目以降撤廃1.7%、非撤廃1.5%となった。日本は、即時撤廃の割合が低く、さらに非撤廃も19.0%とほかの国に比べ極端に多くなっているのが分かる。