牛肉3.7万tで前年比9%増加、豚肉6.8万t・20%増-12月畜産物輸入
財務省が28日に発表した貿易統計によると、昨年12月の主要な畜産物の輸入量は、牛肉が前年同月比8.7%増加の3.7万t、豚肉が同19.5%増の6.8万t、鶏肉が同1.1%減の4.2万tとなった。豚肉と鶏肉は予想をやや上回った半面、牛肉は予想を大きく下回り4カ月ぶりに4万t割れとなった。その他家きん調製品は前年同月比0.6%増の3.8万t、羊肉は同30.4%減の1,206t、馬肉は同82.7%増の491tに上っている。
牛肉はチルド・フローズンともに昨対を上回った。とくにフローズンは昨年が日豪EPA発効の関係で一部通関を繰り延べた影響もあり、前年同月比で15.4%増加となった。牛内臓も同16.7%増の5,288tとなっている。
豚肉は現地相場安の関係から、チルドが前年同月比5.5%増の2.9万tと引続き3万t近い水準が続いており、年累計では32.2万tに達した。フローズンは前年同月が在庫調整から2.9万tと少なかった反動で同32.9%増となった。
鶏肉は前月の通関が少なかった影響もあり、前月から2,563t増加した。堅調な国内需要とタイからの輸入増加もあり、年累計では前年比11.9%増の52.9万tに達した。年間輸入量が50万tを超えたのは、02年(52.4万t、うち中国11.9万t、タイ18.3万t)以来、13年ぶりとなる。家きん調製品のうち中国は1万6,810t(前年同月比11.0%減)、タイが2万1,284t(同11.9%増)だった。