牛肉3.7万tで前年比17%減少、豚肉は7.3万t・36%増、うちチルド2.8万t
財務省が26日に公表した貿易統計によると、1月の主要畜産物の輸入量は牛肉が2.7万tで前年同月比17.1%減少、豚肉が7.3万tで同36.1%増、鶏肉が4.8万t・11.2%増となった。鶏肉は予想通りの数量だが、牛肉が4千tほど下回った半面、豚肉が3千t強多めの通関となった。
[牛肉]チルドは1.4万t。前年は米国産が4割近く落ち込んだ反動もあり、1割程度上回ったが、豪州など現地クリスマス休暇の影響もあり、前月から5千t弱減少している。フローズンは同35%減の1.3万tに止まった。米国のバラだけで5千t弱減少するなど在庫調整局面に入っていることが伺える。
[豚肉]チルドは同49.7%増の2.8万t。昨年が西海岸の港湾問題による入船遅れが生じた反動で昨対では大幅な増加となっているが、引続き2万t台後半の輸入水準が続いている。フローズンは前年末に欧州産の通関遅れ分がずれ込んだことで、4.5万tと3カ月ぶりに4万t台の輸入となった。
[鶏肉・その他]鶏肉はブラジルが4万t近い水準に上ったほか、タイも前年同月比8.8%増の7,485tと前年を上回ったため、全体でも11.2%増加となった。そのほか、家きん調製品のうち中国が1万1,527t(15.8%減)、タイが1万8,991t(5.5%増)。豚肉調製品のうち中国が1,979t(14.2%減)、タイ406t(12.0%増)、米国7,621t(2.8%減)、カナダ1,459t(1.5%増)。