牛マルキン16年1月は乳用種で暫定補てん金1,100円交付-振興機構
農畜産業振興機構は8日、肉用牛肥育経営安定特別対策事業(牛マルキン事業)の2016年1月の補てん金単価(概算)を発表した。今回は、乳用種で粗収益が生産コストを下回り、暫定補てん金1,100円が交付される。なお、補てん金単価の確定値は5月上旬に公表される。
1月の状況をみると、肉専用種の枝肉価格(㎏当たり、消費税抜き)は12月に比べ57円安の2,505円、粗収益が123万6,438円と下げたものの、生産コストの101万1,258円を22万5,180円上回った。交雑種は、枝肉価格が同51円安の1,510円、粗収益が74万2,484円、生産コストは69万8,715円で、粗収益が4万3,769円上回った。
しかし乳用種は、枝肉価格が同10円安の1,029円、粗収益は45万5,245円と下げた上に、生産コストがもと畜費の上昇で45万6,683円に上昇、粗収益が1,438円下回り、8割に当たる1,100円(100円未満切り捨て)の暫定補てん金が交付されることになった。なお、乳用種は15年7月から交付がなかった。また、今回、4,000円を大きく下回り概算払いの対象ではなく、4半期確定後の支払いとなる。