牛肉3.3万tで前年比7%減、豚肉は6.4万t・18%増
財務省が30日に発表した貿易統計によると、2月の輸入量のうち牛肉は前年同月比7.0%減の3.3万t、豚肉は17.8%増の6.4万t、鶏肉が15.3%増の4.7万tに上り、3畜種ともに当初予想数量をやや上回った。チルド関係は昨年の米西海岸の港湾労使問題に伴う通関遅れの反動もあり昨対増となっている。
[牛肉]チルドは前年同月比8.6%増の1.4万t、フローズンが同16.5%減の1.8万tとなった。ともに前月から増えているが、チルドは年明け後の生産玉の入船や稼働日数の関係で前年実績を上回ったものとみられる。またフローズン・ボンレスの1㎏当たりの単価は31%安となった。
[豚肉]チルドは2.7万tで前年同月比31.1%増加。上述の通り、前年が2万t強と少なかった反動で、ここ数年では平年並みの水準といえる。フローズンもデンマークやスペイン、ハンガリーなど欧州勢の増加が目立った。豚肉調製品は0.3%増とほぼ前年並みの輸入となり、中国が1,530t(前年同月比32.0%減)、カナダ1,642t(4.6%減)、米国が8,073t(0.4%減)となった。
[鶏肉・その他]鶏肉は予想をやや上回ったものの、ほぼ前月並みの4.7万tに。1~2月のブラジル船積量を見ると先々の輸入量は減る方向だが、在庫圧迫への懸念が残る。また羊肉は春の行楽シーズンに向けた加工需要が増えたとみられ、前年同月比15.7%増加、馬肉も39.9%増と大幅に上回った。家きん調製品のうち、中国が9,945t(27.3%減)、タイが1万9,340t(22.6%増)となった。