13年度の畜産生産額6.8%増3兆1,461億円、食品工業は2.4%増、と畜は12.3%増、食肉加工品は0.7%増に-農業・食料関連産業経済計算
農水省はこのほど、2013年度(平成25年度)の農業・食料関連産業の経済計算をまとめた。それによると、同年度の農業・食料関連産業の国内生産額は97兆5,777億円で2.5%増加した。これは全経済活動の10.5%を占める。この割合は12年度と変わらなかった。部門別には、農業林漁業が0.2%増の11兆3,772億円(うち農業は0.2%増の9兆7,261憶円)、食品工業が2.4%増の34兆8,996億円、関連流通業が2.0%増の24兆7,306億円、飲食店が4.0%増の21兆3,702億円だった。
農業生産のうち畜産部門の国内生産額(生産物を生産者が出荷した時点の消費税を含む価格で評価した)は名目(物価変動を考慮した数字、農業全体では0.2%増の9兆7,261憶円)で6.8%増の3兆1,461億円だった。
品目別には、肉牛は5.4%増の7,684億円となった。肉豚は10.5%増の5,992億円、肉鶏は7.4%増の3,158億円となった。肉牛は、出荷減少が顕著になり枝肉相場が上昇したこと、肉豚は、出荷頭数がわずかながら減少する中で、円安などで輸入コストが上昇したことで国産枝肉相場が上昇したことなどが要因。
13年度の食品工業(関連製造業の内数)の国内生産額は2.4%増の34兆8,996億円となった。と畜(卸売価格などで算出)は4.8%増の1兆6,792億円と、牛肉・豚肉とも相場が回復したことで増加した。また食肉加工品は0.7%増の8,703億円だった。