4月のフィードロット飼養頭数は1,085万頭で昨対比0.5%の微増-UsDA
米国農務省(UsDA)がこのほど公表した4月1日現在の全米フィードロット飼養頭数(収容能力1千頭以上)は前月から8.3万頭増えて1,085.3万頭に上った。前年同月比で0.5%増とわずかな伸びだが、2カ月連続で前年実績を上回っている。このうち、去勢牛(子牛含む)は736.1万頭で前年同月比1.3%減少した半面、雌牛(同)は349.2万頭・4.5%増加しており、フィードロットに占める雌牛の割合は32%と前年(31%)から1ポイント増加している。このことは、繁殖雌牛の更新のための農家の保留率が鈍化していることが伺える。
主要産地をみると、テキサス州は250万頭(前年同月比1.2%増)、ネブラスカ州244万頭(3.6%減)、カンザス州218万頭(3.3%増)、コロラド州90万頭(1.1%増)となり、主要12州のうち8つの州で昨対増となっている。
ことしの3月は暦の関係で昨年よりも1日稼働日数が多かった影響もあり、3月中の導入頭数は前月から18.2万頭増加して189.2万頭となり、前年同月比で4.6%増加となった。また出荷頭数も前月から15.6万頭増加して174.7万頭、同7.1%増加している。
また3月中の導入頭数のうち、600ポンド以下のクラスは35.2万頭(前年同月比3.6%減)、600~699ポンドクラスは27.5万頭(前年同)、710~799ポンドクラスが49.5万頭(10.2%増)、800ポンド以上のクラスが77万頭(6.9%増)と、需要期に向けた重量級の肥育素牛の導入が目立っている。