16年3月決算、売上高・当期純利益は過去最高を更新-プリマハム

プリマハムは13日、東京・品川区の本社で2016年3月期決算会見を開いた。既報(本紙5月16日付)の通り、同期の連結業績の売上高は3,612億円(前年同期比5.9%増)、営業利益は79億円(10.4%増)、経常利益は87億円(13.5%増)、当期純利益64億円(0.6%増)を計上した。この結果について松井鉄也社長(=写真)は、「売上高と当期純利益は過去最高を更新した。営業利益と経常利益は食肉で20億円近い損失が発生したため、過去最高ではなかったがいずれも前年同期比で10%以上伸ばすことができた」と総括した。一方、今期は茨城工場の新ウインナープラントが5月末に完成することを明らかにし、「古い工場から比較的新しく、使える機械設備を徐々に移しながら、両工場を稼働させてゆく。新工場が100%動き出すのはこの秋になる見込みだ。プライムデリカ(神奈川・相模原市)の相模原第2工場も、来年2月に稼働を予定している」と述べた。

会見で松井社長は、当期純利益について「15年3月期は過去最高の63億円だったが、これは税効果会計を適用した影響(約14億円)もあり、今期はそれがないため前期に比べてマイナス14億円となるはずだったが、補助金の受取額がほぼ14億円に上ったことで差引きゼロになり、結果、過去最高を更新した」と説明。また、損益面では「売上総利益(500億円)は、原材料費の仕入比率が0.3%増加し、製造労経費比率が0.1%減少したことで、売上高総利益率は0.2%減少した。だが、営業利益(79億円)では、販管費の人件費率が0.4%減少した半面、経費比率が0.1%増加し、売上高営業利益率は0.1%増加した」とした。