牛肉5.2万tで前年比10%減、豚肉7.6万t・4%増-4月畜産物輸入
財務省が27日に発表した貿易統計によると、4月の牛肉輸入量は5.2万tで前年同月比9.9%減、豚肉は7.6万t・同4.1%増、鶏肉4.7万t・2.1%増と、ほぼ予想通りのボリュームとなった。また家きん調製品は3.4万t・3.8%増、豚肉調製品も1.7万t・9.3%増とそれぞれ前年実績を上回っている。
[牛肉]連休需要に向けた手当て増もあり、チルドは2.1万tと1年ぶりに2万t台の輸入となった。またフローズン牛肉は前月から1.2万t増加、うち豪州産が前月から1万t以上も大幅に増えていることから、新年度に入り未通関分が繰り入れられたものとみられる。
[豚肉]チルドは前月から1千tほど減ったものの、引続き3万t台の水準となっている。同様にフローズンも加工原料の手当てが増えるなどして3カ月ぶりに4万tを超えた。
[鶏肉]日本食肉輸出入協会の予測通り、4月は4.7万tとなった。3~4月のブラジルの船積み量を考えると、今後も多めの輸入が続く見通しだが、すでに年累計でも13.6%増と2ケタの伸びとなっている。
[その他]羊肉も春の需要期に向けてチルドは878t・2.5%増と前年を上回っている。鶏肉調製品のうち、中国が1万3,911t・6.6%減となった半面、タイが1万9,900t・11.9%増となった。昨秋以降、タイの鶏肉調製品の輸入は2万t前後で安定している。
豚肉調製品では、米国が1万1,880t・19.6%増、中国1,905t・1.7%減、カナダ983t・44.6%減、オランダ696t・0.2%減、タイ361t・4.9%減だった。