16年度の豚肉基準数量85.2万t、冷凍牛肉は協定外13万t、豪州産19.8万t

財務省は5月31日付官報で、16年度の豚肉・牛肉の輸入基準数量を告示した(第1~3四半期の基準数量は公表済み)。それによると、豚肉は前年度比1.7万t増の85.2万tとなった。うち第1四半期は0.6万t増の21.5万t、第2四半期は0.5万t増の43.3万t、第3四半期は0.8万t増の65.1万tと、それぞれ前年同期から拡大している。牛肉は、チルドは前年度に続き特例措置が適用され29.2万tと据え置きに。一方、チルドの協定対象外は0.8万t減の9.3万tとなった。フローズンでは輸入基準数量は2.3万t減の32.7万t、協定外は3.2万t減の13.0万tとこちらも減少している。豪州産牛肉の基準数量はチルドが前年度から1,600t増えて13.3万t、フローズンは1,600t増の19.8万tとなっている。

16年4月の輸入量は、豚肉等が前年同月比3.8%増の6.9万t、チルド牛肉が輸入基準数量で同2.5%増の2.1万t、協定外が36.5%増の0.9万t。フローズン牛肉は輸入基準数量で16.7%減の3.1万t、協定外が18.5%増の1.1万t。貿易統計によると4月の米国・カナダ産の輸入量が昨対比で大幅に伸びていることを受けて、協定外の伸びが目立っている。また豪州産牛肉はチルドが1.2万tで前年同月比29.7%減、フローズン牛肉が2.0万t・28.1%減となった。