6月の鶏肉需給展望 モモ、ムネとも梅雨の不需要期で下落の見通し

鶏肉の5月の相場は、モモは日経平均では610円をはさんで上げ下げを繰り返し、ムネは245円前後までじわじわと下げた。5日に梅雨入りし、不需要期に入るため、6月の相場は月間を通してじわじわと下げると見られる。6月に入ってからの日経平均は、モモが2日に615円、3日601円、4日598円と2日が高いものの、梅雨に向けた下落を始めている。ムネは2日、3日が243円、4日が238円とこちらも下落傾向となった。昨年の6月はモモ、ムネとも月末に向けて若干上げたが、今年は輸入品在庫も多いため、例年に近い不需要期なりの下落となり、年末へ向けた凍結回しも始まると見られる。

輸入品では、ブラジル現地でのトウモロコシの高騰、レアルが比較的高い水準で推移していることなどで先高観が強く、3~4月で相場は底打ちした。しかし、在庫量が多いまま推移していることから低価格で推移しており、梅雨の6月には大きな上昇も考えづらい。