5月輸入は牛肉4.3万t、豚肉6.9万t、鶏肉4.7万tか-貿易速報から推計
2016年5月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は牛肉4万3,000t前後、豚肉6万9,000t前後、鶏肉4万7,000t前後と見込まれる。前月比でみると、牛肉は9,000t前後減少、豚肉は7,000t前後減少と4月の大量輸入から減少するものの、鶏肉はほぼ前月並と高水準の輸入が続く見通し。
財務省の2016年5月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比4.9%増の22万3,779t、地域別には、米国は前年比12.1%減の5万3,616t、EUが29.8%増の2万9,278t、アジアが4.2%増の4万3,640t(うち中国1万7,240t、アセアン2万6,288t)、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が10.6%増の9万7,245tとなった。また、前月比では全体で1万9,490t減少し、うち米国は5,759t減、EUは3,880t減、アジアで1,887t減(うちアセアンは2,218t減)、その他の地域は7,964t減と、各地域で減少した。
5月の動物検疫数量は、牛肉が前年比2.1%
増の4万9,449t、豚肉が1.5%減の8万3,404t(一部既報)、家きん肉が19.6%増の6万8,799t、家きん調製品が14.0%増の1万3,121tとなった。前月比では、牛肉で2,876t増、豚肉は2,292t減、鶏肉は5,754t増、家きん調製品は1,115t増となった。なお、肉類全体の動検数量は22万8,004tで、財務省の肉類総輸入量が4,225t少なく、この分は未通関に回されたと見られる。
これらから推計すると、5月の牛肉輸入量は4万3,000t前後(豪州2万4,000t、米国1万5,000t、NZ1,500t、カナダ1,500t、メキシコ1,000t)が見込まれる。豚肉は6万9,000t前後(EUが2万7,000t、米国2万t、カナダ1万4,000t、メキシコ6,000t、チリ2,000tなど)。鶏肉は4万7,000t前後(ブラジル3万8,000t、タイ6,500t、米国2,000t、その他500tなど)とみられる。また鶏肉調製品は3万5,000t前後と見込まれる。