16年4~5月の豚肉輸入量12.9万t、豪州産牛肉昨対割れに-財務省告示

財務省が6月30日付官報で告示した16年度の豚肉・牛肉輸入量によると、5月までの累計輸入量は豚肉が12.9万t(前年同期比0.7%増)とほぼ前年並みの水準となった。この結果、第1四半期の関税緊急措置の発動基準数量に対して8.6万tの残枠となる。この間のマーケット事情を見ても6月に一気に8万tを超える通関は考え難く、1.5万t前後の余裕を残して次四半期を迎えるとみられる。

牛肉の累計輸入量は、チルドが前年同期比11.7%増、協定対象外が2.1%増、フローズンは9.0%減、協定対象外が12.7%増となった。この5月時点で、協定外の基準数量に対してチルドが2,626t、フローズンが9,612tを残すのみであり、北米産チルドの輸入状況によっては初めて協定対象外の基準数量を超える可能性が出てきた。

豪州産牛肉の輸入量はチルドで17.8%減、フローズンで19.4%減と前年同期を下回った。5月分ではチルドが1.0万t、フローズンが1.5万tと貿易統計上の輸入とほぼ同量となっている。