ブロイラーの飼養戸数は14年比0.8%減、出荷は2.3%増の6.7億羽-畜産統計
農水省が発表した16年2月1日現在の畜産統計によると、ブロイラーの飼養戸数は14年比0.8%減の2,360戸、飼養羽数は1.0%減の1億3,440万羽、出荷羽数は2.3%増の6億6,744万羽となった(15年は農林業センサス実施年のため調査を中止)。1戸当たりの飼養羽数は5.7万羽と14年に比べて微減となったものの、出荷羽数は28.3万羽と14年から約9,000羽増加した。
飼養羽数での規模拡大は一段落している一方、出荷羽数が増加している。飼養期間の短縮傾向や小さいサイズの30~35日程度短期飼育での出荷の増加など、回転率が上がっている農場があることで、総出荷羽数の増加につながったと見られる。
地域別には、戸数が増加したのは関東・東山の1.2%増と四国の4.8%増の2地域。飼養羽数では、東北1.0%増、北陸25.5%増、中国8.5%増、沖縄9.4%増となった。シェアの大きい九州では、飼養戸数0.9%減、飼養羽数1.0%減、出荷羽数2.6%増、東北では飼養戸数2.9%減、飼養羽数1.0%増、出荷羽数2.5%増となった。九州、東北では集約と効率化がさらに進んでいることが見て取れる。一方、飼養戸数が16戸と少ない北陸では、1戸当たりの平均飼養羽数が5万羽に届いておらず、規模拡大の意向が強いと見られ、飼養羽数が大きく伸びている。