牛肉3.9万t、豚肉7.6万t、鶏肉4.5万t、家きん調製品3.7万t-6月輸入
財務省が28日に発表した貿易統計によると、6月の主要な畜産物の輸入量は牛肉が3.9万t(前年同月比0.7%増)、豚肉が7.6万t(同17.2%増)、鶏肉が4.5万t(4.4%減)に上った。予想よりも牛肉が5千t少なかった半面、豚肉が5千t多めの結果となった。国産枝肉相場高を反映して、牛肉・豚肉ともにチルドの輸入が大きく伸長した。
[牛肉]チルドは米国産などが伸長したほか、豪州産も引続き1万t台に上ったことで、トータルでは2.1万tとなった。とくに前年同月が1.7万tと少なかったため、昨対で22.4%増となっている。原料事情を受けてフローズン骨抜き肉の輸入単価は1㎏当たり390円と前年比で27%安となっているが、タンに関しては1,339円・11%高と高値が続く。
[豚肉]チルドは前月から5,069t増えて2カ月ぶりに3万t台の輸入となった。国産枝相場の乱高下が激しく推移していたことから、小売店を中心に比較的コストが安定している輸入チルドへの需要が強まったことが影響したとみられる。フローズンも引続き4万t台の輸入となった。
[鶏肉・その他] 鶏肉も当初は前月までの未通関玉が上乗せされるとみられていたが、実際は予想より2千t強少なかった。為替レートが大きく円高に振れていたことから引続き通関の繰延べがあったものとみられる。そのほか、羊肉は国内需要が安定的に推移していることで、前年比で20.1%増加した。また家きん調製品のうち中国が1万5,163t(0.3%増)、タイが2万2,051t(5.2%増)。豚肉調製品では、米国9,447t(9.8%減)、中国1,855t(20.2%増)、カナダ1,410t(23.2%減)、オランダ792t(46.1%増)、ドイツ412t(113.6%増)、タイ400t(3.1%減)だった。