7月輸入は牛肉5.2万t、豚肉6.8万t、鶏肉4.8万tか-貿易速報から推計

16年7月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は牛肉5万2,000t前後、豚肉6万8,000t前後、鶏肉4万8,000t前後と見込まれる。7月は2万3,000t前後が未通関から通関に回されたと見られ、予想が難しいが、前月比でみると牛肉は1万3,000t前後増加、豚肉は8,000t前後減少、鶏肉は3,000t前後増加する見込み。

財務省の7月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比4.6%増の24万5,415t、地域別には、米国は前年比7.6%増の6万3,477t、EUが1.0%減の2万7,304t、アジアが2.1%減の5万3,064t(うち中国1万9,062t、アセアン3万3,918t)、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が8.2%増の10万1,600tとなった。また、前月比では全体で1万6,659t増加し、うち米国は7,497t増、EUは2,809t減、アジアで2,647t増(うちアセアンは1,878t増)、その他の地域は9,319t増となった。EUが減少する一方で、米国、その他の地域の増加が目立つ。

7月の動物検疫数量は、牛肉が前年比2.6%減の5万192t、豚肉が9.8%減の7万8,676t、家きん肉が5.4%減の6万6,043t、家きん調製品が2.5%減の1万3,628tとなった。前月比では、牛肉で5,414t減、豚肉は1万576t減、鶏肉は7,636t減とそれぞれ大きく減少した。ただ、肉類全体の動検数量は22万2,496tで、今回は財務省の肉類総輸入量が動検数量を2万2,919t上回っており、この分はこれまで未通関だったものが、通関に回ったと見られる。特に、6月に動検数量に比べ通関数量が極端に少なかった牛肉で未通関玉が通関されたと見込まれる。

これらから推計すると、7月の牛肉輸入量は5万2,000t前後(豪州2万6,000t、米国2万2,000t、NZ2,000t、カナダ1,000t、メキシコ1,000t)が見込まれる。豚肉は6万8,000t前後(EUが2万3,000t、米国2万6,000t、カナダ1万2,000t、メキシコ5,000t、チリ2,000tなど)とみられる。鶏肉は4万8,000t前後(ブラジル3万7,000t、タイ9,000t、米国2,000t)とみられる。また鶏肉調製品は3万8,000t前後と見込まれる。