プリマハム茨城工場の新ウインナープラントが竣工、月間1,800tを生産へ
プリマハムは19日、茨城工場新ウインナープラント(写真㊤)竣工式を行った。茨城県土浦市の茨城工場内に新プラントを建設したもので、ウインナー・フランクフルトなどのソーセージ専用工場であり、すでに5月に完成、6月から部分稼働している。現在、日・月曜日を休み、旧工場から生産設備の移行を行っており、10月には移行を終え完全稼働となる。完全稼働により、生産キャパは旧工場の1.5倍となる1,800tとなる。旧工場跡地には、今後、単味品専用の茨城第2工場の建設も計画する。完成すれば、茨城工場全体で3,000t規模の生産能力を持つことになる。
新プラントでは「香薫あらびきポークウインナー」の生産を中心に行う。同商品は、2015年3月期に前期比27%増加、16年3月期に13%増、今期第1四半期に17%増加している。新プラント竣工を機に大袋で増量キャンペーンを実施し8月も30%増のオーダーを得るなど、順調に拡大している。
竣工式後の祝賀会で、松井鉄也社長(写真㊥)は「茨城工場は52年前に建設され、改修も難しい状況だった。プリマハムは、ハムソー工場を4か所に持つが、最も新しい三重工場も36年前の稼働となる。この間、2000年に経営危機に見舞われたが、その後、大きな改革を進め、今回、新プラントを竣工することができた。新工場では別の場所など様々な案があったが、旧工場に隣接して最新の施設を造ることになった。子会社のプライムデリカで3工場を建設したが、やっと、プリマハムとして新工場を建設することができた。プリマハムの復活の表れ、復活第1号と位置づけられる。ソーセージで生産キャパは1.5倍となるが、これを超すオーダーもいただいている。今後、第2期として単味品の新工場を建設する方向で検討を進めている」とあいさつした。