8月輸入は牛肉4.5万t、豚肉7.2万t、鶏肉4.5万tか-貿易速報から推計

16年8月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は牛肉4万5,000t前後、豚肉7万2,000t前後、鶏肉4万5,000t前後と見込まれる。前月比でみると、豚肉が6,000t近く増加する一方で、牛肉は1万3,000t前後減少、鶏肉も4,000t前後減少する見込み。ただ8月は1万4,000t前後が未通関に回ったと見られ予想は難しい。

財務省の8月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比6.8%増の22万5,694t、地域別には、米国は前年比14.0%増の5万5,281t、EUが7.6%増の3万464t、アジアが13.8%増の5万2,819t(うち中国1万8,537t、アセアン3万4,167t)、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が1.0%減の8万7,130tとなった。また、前月比では全体で1万9,721t減少し、うち米国は8,166t減、EUは3,160t増、アジアで245t減(うちアセアンは249t増)、その他の地域は1万4,470t減となった。EUが増加、その一方で米国、その他の地域の減少が大きかった。

8月の動物検疫数量は、牛肉が前年比21.0%増の5万3,977t、豚肉が16.0%増の8万8,360t、家きん肉が4.0%増の6万9,554t、家きん調製品が1.0%増の1万3,536tとなった。前月比では、牛肉で3,785t増、豚肉は9,684t増、鶏肉は3,511t増とそれぞれ増加した。なお、肉類全体の動検数量は23万9,679tで、財務省の肉類総輸入量を1万3,985t上回り、この分は未通関に回ったと見られる。

これらから推計すると、8月の牛肉輸入量は4万5,000t前後(豪州2万3,000t、米国1万7,000t、NZ2,000t、カナダ2,000t、メキシコ1,000t)が見込まれる。豚肉は7万2,000t前後(EUが2万8,000t、米国2万1,000t、カナダ1万5,000t、メキシコ6,000t、チリ2,000tなど)とみられる。鶏肉は4万5,000t前後(ブラジル3万3,000t、タイ9,500t、米国2,500t)とみられる。鶏肉調製品は3万9,000t前後と見込まれる。