売上高は3.4%減の5,930億円、食肉・加工事業で増益-日本ハム中間
日本ハムは1日、2017年3月期第2四半期決算を発表した。それによると、売上高は3.4%減の5,930億9,200万円、営業利益は1.6%増の234億3,200 万円、継続事業からの税金等調整前四半期純利益は1.2%減の218億7,000 万円、株主に帰属する四半期純利益は4.0%減の147億4,900 万円となった。豪州事業での販売苦戦、国内鶏肉相場の軟調推移で減収も、利益面では食肉販売数量の増加、加工事業の生産性向上で堅調に推移した。
セグメント別では、加工事業本部のうちハム・ソーセージ部門は、「シャウエッセン」やエリア戦略として導入したボリュームゾーン向け商品が好調に推移した。9月末に「北海道日本ハムファイターズ」リーグ優勝セールに取り組んだが、PB商品の回復遅れなどによりコンシューマ商品の売上高は前年を下回った。業務用商品は、大手外食で定番商品やキャンペーン商品が導入され伸長したが、ハム・ソーセージ部門全体は微減となった。
加工食品部門はコンシューマ商品で今春に投入した「極み焼ハンバーグ」、増量を実施した「チキチキボーン」、新領域の「シャウエッセンスープ」などが好調に推移した。業務用商品は、CVsチャネルなどで伸長するカテゴリーに大型商品が導入となり売上高が回復した。その結果、加工事業本部全体の売上高は1.6%増の1,690億円9,000万円、営業利益は約7.1倍となる32億3,600 万円となった。利益面では生産性向上によるコスト改善、新商品投入など商品構成の改善による粗利益の向上、原燃料事情が好転したこともあり増益となった。
食肉事業本部は、食肉事業で「桜姫」など自社ブランド食肉の販促は、前年に引き続き「桜姫・麦小町ナイター」を実施するとともに、今期は桜姫TVCMを北海道・関西エリアでも放映し、新たにラジオ番組を通じて宣伝を行うなど、より多角的なコミュニケーションを実施。取引先とのタイアップ企画の継続などで、フード会社を中心に販売数量は増加したが、食肉相場が鶏肉と豚肉で軟調に転じ、売上高は前年を下回った。利益面では、国内ファーム事業では、生産性の改善などに努めたが、鶏・豚相場の下落から減益となった。また販売部門では、厳しい相場環境の中だが、販売数量の増加により増益となった。この結果、食肉事業本部の売上高は1.7%減の3,706億6,100万円、営業利益は4.1%増の194億1,900万円となった。