牛肉4.4万t・2%減、豚肉7.6万t・16%増-11月畜産物輸入
財務省が27日に発表した貿易統計によると、11月の主な畜産物の輸入量は、牛肉が4.4万t(前年同月比2.2%減)、豚肉が7.6万t(16.3%増)、鶏肉が5.2万t(32.6%増)に上った。農畜産業振興機構の需給予測に比べて牛肉と豚肉はそれぞれ1千t強多かった半面、鶏肉は700t弱わずかに下回った。前年に比べて稼働日が多かったほか、9月のブラジル産鶏肉の船積量が多かった関係上、豚肉と鶏肉はそれぞれ前年実績に対して2割・3割多い輸入量となっている。
[牛肉]トータルの輸入量は前年同月比で2.2%減となったものの、チルドは2.1万t(15.0%増)と4カ月ぶりに2万t台の輸入となった。北米産の輸入がけん引し、年間累計でも20.6万tと前年同期比で10.8%増加。また11月通関の段階での輸入平均キロ単価はいずれも前年を下回っている。
[豚肉]チルドは前月から1,600t増えて3.0万t(5.6%増)と2カ月ぶりに3万t台の輸入となった。当時は円高基調にあったこともあり、カタロースやベリーなど買付数量を増やしたものとみられる。フローズンもデンマークやスペインなど欧州産の増加が目立ち、ことしで最も多いボリュームとなった。