「第14回からあげグランプリ」授賞式、全部門で試食審査を実施、スーパー総菜部門最高金賞にユニバース、オーケー、PLANT、フレスタが輝く
日本唐揚協会(東京都渋谷区、やすひさてっぺい会長)は4月12日、日本で一番うまい唐揚げ店を決定する「第14回からあげグランプリ」の授賞式を開催した。
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14回目となる今回は、初めて全部門の最終選考で試食審査を実施。当日は「スーパー総菜部門」「唐揚げ店舗11部門」に加え、新たに新設した「弁当部門」の金賞・最高金賞を発表した。
冒頭、やすひさ会長は「今回は、初めて全部門で試食審査を実施した。各地域の地域性や傾向を明確に感じることができ、いままで食べられなかった唐揚げにも出会うことができた。来年はグランドチャンピオン大会を開催する予定だ。おいしい唐揚げが世の中に広がっていくよう、これからもまい進していく」とあいさつした。
続いて、来賓のあいさつでは、日本食鳥協会の佐藤実会長が「スーパー総菜部門の審査員として参加しているが、最近の傾向として、むね肉を使った唐揚げが増えており、今後はもも肉からむね肉にトレンドが変わっていくのではと予想している。国産むね肉を使った唐揚げを開発していただき、国産鶏肉の消費拡大に尽力いただきたい」と協力を呼びかけた。
「スーパー総菜部門」では、125社のエントリーのうち、試食審査を経て、入賞(最高金賞/金賞)44社のほか、サントリー角ハイボールにぴったりな唐揚げ「ハイ&カラ賞」など特別賞17社が選ばれた。
最高金賞には、
▽北日本=青森県・(株)ユニバース「『八』のちから!ユニバ唐揚げ~ふるさとへの贈り物~」
▽東日本=神奈川県・オーケー(株)「2種の胡椒香る若鶏もも唐揚げ」
▽中日本=福井県・(株)PLANT「和香る 国産鶏むね塩唐揚げ」
▽西日本=広島県・(株)フレスタ「ぶちうま!藻塩とだしの広島ハーブ鶏唐揚げ」
――が輝いた。
八木宏一郎専務理事の総括によると、ベースの味の変化では「スーパー総菜部門において、昨年はだしベースがしょうゆを上回っていたが、ことしはだし(36%)としょうゆ(36%)の比率が並び、しょうゆベース回帰の動きがみられた」と説明。また、使用する部位・産地では「定番のもも肉だけではなく、国産むね肉が増加傾向にある。一方、産地ではすべての原料が高騰するなか、タイの供給回復に伴い、タイ産が人気だった」とした。唐揚げ専門店の店舗数は関東圏、とくに東京都などでは減少傾向にあるものの、全国で4,388店舗(2023年4月現在)と前年(4,379店舗)から微増し、安定して推移しているとした。
そのほか、「唐揚げ店舗11部門」では、全国785店舗のエントリーの中から、1次予選(ネット投票:21万1,430票)を通過した159店舗が本選(試食審査)に進み、その結果、77店舗に最高金賞・金賞が贈られた。今回から新設した「弁当部門」では、34店舗のエントリーの中から、試食審査を経て、7店舗が最高金賞・金賞に選出された。「唐揚げ店舗11部門」「弁当部門」の最高金賞は以下の通り。
【唐揚げ店舗11部門】
▽素揚げ・半身揚げ部門=静岡県・若鳥「からあげ モモ・手羽」
▽塩ダレ部門=大分県・元祖!中津からあげ もり山「骨付き からあげ」
▽手羽先部門=愛知県・鳥開総本家「名古屋コーチン手羽先唐揚げ」
▽東日本しょうゆダレ部門=東京都・からあげ家 奥州いわい「室根からあげ」
▽中日本しょうゆダレ部門=愛知県・名古屋コーチン料理 釜めし 河良「名古屋コーチン唐揚げ」
▽西日本しょうゆダレ部門=大分県・からあげ太閤「若鶏からあげ骨なしもも」▽素材バラエティ部門=神奈川県・小田原吉匠「鰺の唐揚げ」
▽チキン南蛮部門=大阪府・宮崎チキン南蛮ogata「チキン南蛮」
▽東日本味バラエティ部門=群馬県・うみんちゅ「燦々鶏の油淋鶏」
▽中日本味バラエティ部門=兵庫県・揚匠 しげ盛「かた 柚子胡椒マヨネーズ味」
▽西日本味バラエティ部門=佐賀県・から揚げドンドン「ドンドンから揚げ(骨付き)」
【弁当部門】
▽神奈川県・佐島340「秘伝のタレ唐海苔弁当」
〈畜産日報2023年4月14日付〉