「2023CGC合同商談会」開催、食肉では産地の多角化・提案商品の多畜種化を推進、産地パック・スキンパックを強化、鶏加工品では国産原料とベトナム産を導入/シジシージャパン
シジシージャパンは4月19日・20日に、東京都江東区の東京ビッグサイトで「2023CGC合同商談会」を開いた。
2023年はCGCグループ50周年を迎える節目とあって、会場には「50周年記念新商品コーナー」やCGCチャレンジプロジェクトが提案する商品を中心とした「輸入品コーナー」を展開、政策コーナーでは▽商品▽販売▽地球にやさしい活動(=スカスカ商品撲滅)▽生産性向上(=共同利用型プロセスセンターの活用事例)――などのテーマで各施策を紹介した。
食肉コーナーでは、CGCグループ専用ブランドの米国産「ブラックキャニオン」(リブキャッププレート、スライスレディプレートなど)や、カナダ産「厳選豚」「菜の花そだち三元豚」「ハイライフポーク」を紹介した。さらに、〈1〉安定供給〈2〉環境〈3〉効率化・簡単・便利〈4〉おいしさ差別化――の4つの施策で商品を提案した。
とくに「安定供給」では、「原料の多産地化」を進め、カナダビーフやウルグアイ産「ナチュラルビーフ」(グラス・グレイン)、メキシコ産「ハイランドポーク」、カミチクファームの「玄米黒牛」などを紹介した。
さらに「商品化提案の多畜種化」として、ステーキ商材では、ポークのカタロースのステーキレディ規格をはじめ、ラムでは豪州産「グレートサザンラム」と「GABAN」とコラボで、手作りスパイスによる本格ラムステーキを提案した。「販売商品の温度帯拡大」として、冷凍商品の品目を拡大した。
「環境」「効率化・簡単・便利」では、国内の協力工場で手掛けたスキンパック商品「フラットスキン」を6月から試験販売をする。特殊なフィルムを使って密着包装することで空気に触れず、鮮度をより長く保持できるため、トレーラップ包装よりも2~3倍長持ちすることができる。担当者によると、ビーフ(カタロースステーキ)の場合、4℃解凍で2週間の賞味期限があるという。「おいしさ差別化」では、ハム・ソーセージで拡大するアウトドア市場に向けて、サントアマロ(株)(愛知県豊橋市)の「生トスカーナソーセージ」などを紹介した。
鶏肉加工品では、原料調達リスクを解消するため、国産原料を使った国内加工品(鶏ささみカツ大葉&チーズなど)で価値訴求を行う半面、新規にベトナム産鶏肉加工品を紹介していた。
このほか、NBコーナーでは「カンタン酢」(mizkan)や「深煎りごまドレッシング」(キューピー)とCGC商品の「厳選豚」の連動メニューを提案、日配コーナーでは「CGCサラダチキン」を6月にリニューアルし、塩麹仕込みで食感とうまみを向上、グループ規模で年間120コンテナの販売を目指していく。
〈畜産日報2023年4月20日付〉