「大麦仕上豚」が国際味覚審査機構「三ツ星」獲得、5年連続で受賞/メープルリーフフーズ社
日本メープルリーフフーズ(東京都港区)はこのほど、カナダ・アルバータ州のメープルリーフフーズ社レスブリッジ工場で生産する「大麦仕上豚」が、ドバイで開かれた「ITI2023」(国際味覚審査機構)で、最上位評価となる「三ツ星」を受賞したと発表した。
同ブランドの「三ツ星」受賞は5年連続となり、安定した「おいしさ」が世界のトップシェフ・ソムリエに認められたことの証左といえる。
今回の5年連続の三ツ星受賞について、日本メープルリーフフーズは「私たちの豚肉がただおいしいだけではなく、常にそのおいしさを安定して提供できていることへの証明ともなり、大変誇らしく思う。他社が容易に達成できない偉業でもあり、大きな励みとなる」とコメントしている。そのうえで、「どのような環境下でもお客様へおいしい・安全なお肉を安定してお届けすることを最優先に、社を挙げて全力を尽くす」と、厳しい状況下でも日本向けに高品質な豚肉の供給に注力することへの意気込みを語った。
審査は、製品を特定するブランド情報やパッケージなどをすべて取り除いたうえで、200人以上の現役シェフ・ソムリエがブラインド試食テストによって採点する。「三ツ星」は審査で90点以上を獲得した製品のみに与えられる。このような非常に狭き門のなかでの5年連続の快挙となった。
レスブリッジ工場は日本向けの専用工場で、肉質を追求するため輸入ポークでは希少となる皮はぎ方式を導入している。効率や採算重視に傾注せず、20年以上に渡ってあくまで味・肉質を最重視する姿勢を貫いている。結果、「大麦仕上豚」を食した人からは「あっさりした脂身がおいしい」「臭みが一切ない」「冷めても固くならない」など高い評価を得ている。同社にとっては、過去2年半、為替が円安で推移したにも関わらず、飼料の質を落とさずに畜種のレベルを維持し、常に高い品質水準を目指していたことが結果として現れたといえる。
〈畜産日報2023年6月7日付〉