プリマハム2023年歳暮ギフト、特徴ある原料、シェフ監修など見える価値を訴求
〈新監修ギフトで「脇屋友詞シェフ監修恵味の黒豚シリーズ」を新たに投入〉
プリマハムは10月18日、2023年歳暮ギフトの発表会をオンライン形式で開いた。今期も「ありがとうを、贈ります。」をテーマに、健康で豊かな食生活が持続すること、贈る人も贈られた人も感謝の気持ちを感じてもらえるようなラインアップを組み立てた。ギフトのパンフレットには新イメージキャラクターに「バナナマン」を起用。
メインブランドの「匠の膳」シリーズでは、恒例の「贈ったあなたも もらえるキャンペーン」を実施し、景品に東京ディズニーリゾートパークチケットや、「鹿児島県産黒毛和牛すきやき」を用意した。また、新たな監修ギフトとして、中国料理のシェフ脇屋友詞さんが監修した「脇屋友詞シェフ監修恵味の黒豚シリーズ」(冷凍)を投入、プリマハムのオリジナルブランド豚「恵味の黒豚」の特長である脂のうま味を味わうことができる、角煮、バラ焼豚、肩ロース煮豚を組み合わせた、今期のイチ押しギフトとして提案を強化する。
このほか、新たに、東京・代官山ハイライフポークテーブル監修の「バーベキューバックリブ」を発売する。また、ことしの中元ギフトから展開しているドイツ最高位の国家資格「食肉マイスター」を取得した社員が手掛けた「マイスターバレー」は、中元実績に比べて2.5倍の発注を受けているとし、引続きこだわりの製法によるおいしさと、冷凍ギフトという特長を生かしつつ、特設サイトでおいしい調理方法・食べ方を紹介しながら、さらなる拡販と定着を目指していく方針だ。
発表会では、笹嶋恵子執行役員開発本部長、岡島周市開発本部商品企画部長、杉山敏章開発本部商品企画部第三課長が今期の歳暮ギフトの方針や商品概要、市場動向を説明した。このうち、笹嶋本部長は、同社のギフト商品の方針として、「我々は『ギフト』と呼んでいるが、一般の食卓に乗るような商品をお届けしたい。以前ならば、かたまりのハムのごちそうだったが、時代ともに形状やハンドリングを変えていきながら、お客様にとって何がメリットになるのかを追求しながら市場に提供し、お客様からの声を踏まえ(今後の開発などへ)水平展開していく」と強調した。
岡島部長は、今期の中元ギフトの状況について「全体の市場はシュリンク傾向にあり、金額ベースで前年同期比94~95%前後で着地した。とくにハムソーギフト全体は92%程度とされるが、当社については数ポイント上回ることができた」と説明した。さらに、中元ギフトで好調だった商品として、「鹿児島県産恵味の黒豚」、東京・代官山「ハイライフポークテーブル監修」ハイライフポークシリーズ、東京・日本橋の老舗洋食店「三代目たいめいけん」の茂出木浩司シェフ監修のオムライスセットを挙げ、「特徴のある原料を使用した商品や監修ギフト、ハイライフポークギフトなどが好調」とし、高品位のギフトや非日常的な差別化されたものへのニーズが高いとの見方を示した。
杉山課長は「目に見える価値のある商品が伸びている印象だ」とし、「ギフト市場は二極化が鮮明に出ており、ギフト全体の市場は縮小しているが、売価自体は上がっている。当社も付加価値を高めて売価を上げている半面、カジュアルギフトは取り組めていない部分もあり、来年以降は積極的に取り組んでいきたい」と述べた。
このほか、発表会では自社のECサイトを12月に立ち上げ、新商品のハイライフポークテーブル監修「バーベキューバックリブ」や、受注生産によるロースハム、モモハム、ベーコンなどを展開していくことを明らかにした。
〈畜産日報2023年10月19日付〉