兼松、ダニッシュ・クラウンとサステナブルな豚肉製品の販売で基本合意
兼松は4月15日、デンマークのダニッシュ・クラウン社と日本市場でのサステナブルな豚肉製品の販売促進に向けた基本合意書を締結したと発表した。締結日は2月8日。今後、ダニッシュ・クラウンのサステナブルな取組みを付加価値として、顧客へのCFP(カーボンフットプリント)の提供や、マーケティング・コミュニケーションの共同検討などを行っていく。日本での販売シェア・商品群の拡大を進めつつ、環境目標を掲げる顧客の目標達成に貢献していく方針だ。
ダニッシュ・クラウン社は、大規模な投資を通じて2030年までに食肉生産による温室効果ガス排出量の50%削減(05年比)や、50年までのカーボン・ニュートラル達成を目指している。食肉生産で発生するメタンガスの削減や、アニマルウェルフェアの向上などの取組みも行っている。
今回の基本合意は、ダニッシュ・クラウン社の「サステナブルな食肉生産への取組み」と、兼松が畜産事業で築いてきた「日本市場での多様な流通チャネル」を組み合わせて、持続可能性に焦点を当てた戦略的パートナーシップを確立していくもの。これまでの、製品のおいしさや高品質に加えて、地球環境やアニマルウェルフェアに配慮して生産された製品であることを訴求することで、サステナブルな食肉のサプライチェーン構築を促進していくとしている。
〈畜産日報2024年4月16日付〉