サニーサイドと米国食肉輸出連合会が珠洲市と穴水町で支援、炊き出しは4回目

サニーサイドの金澤正紀取締役、USMEFの加藤悟司ジャパンディレクターらスタッフ・関係者ら9人が調理・提供
サニーサイドの金澤正紀取締役、USMEFの加藤悟司ジャパンディレクターらスタッフ・関係者ら9人が調理・提供

サニーサイド(石川県金沢市、中田吉則社長)と米国食肉輸出連合会(USMEF)は7月13日と14日、令和6年能登半島地震で甚大な被害を受けた珠洲市と穴水町で被災地支援の取組みを実施した。

初日の珠洲市では、被災地復興支援を目的としたイベント「復興能登の食まつり~食・音・文化が導く未来への希望~」に出店し、アメリカンビーフのサーロインステーキとハンバーグを販売し、売上げを復興支援のために寄付した。2日目の穴水町では町立兜公民館で炊き出しを行い、地域の人々にサーロインステーキとハンバーグを提供した。

珠洲市の「能登の食まつり」は、地元の飲食店・商店の出店や、住民によるステージイベントを通じて、復興祈願とともに地域の交流を図るもので、サニーサイドをはじめ13のキッチンカー・テントが出店した。

当日はUSMEFの協賛メンバーから提供されたアメリカンビーフのサーロインステーキ(1枚200g)と「ふっくらやわらかハンバーグ」(スターゼン協賛)150人分を用意し、1食当たり400円で販売、サニーサイドの金澤正紀取締役、USMEFの加藤悟司ジャパンディレクターらスタッフ・関係者ら9人が調理・提供した。会場ではイベント開始の午前11時から販売を開始、ステーキ・ハンバーグを焼いた香りにひかれ、テント前には行列ができ、午後2時早々に完売した。また、会場には馳浩知事、泉谷満寿裕珠洲市長らも訪れ、住民やイベント関係者にエールを送った。

2日目の穴水町での炊き出しでは、同じくサーロインステーキとハンバーグ200人分を用意し、復興支援活動を行う穴水町甲復興団と住民の協力で焼き野菜、ご飯と一緒に提供した。同町での炊き出しは2月の旧兜小学校での炊き出しに続いて2回目となる。穴水町甲復興団の東井孝允団長によると、兜公民館では6月から、地域のコミュニティ再生のための「甲復興カフェ」が隔週で開催されているという。今回の炊き出しはこの「甲復興カフェ」に協力する形で行われたもの。館内には、隣接する仮設住宅に入居した人たちを含め地域の住民が多く集まり、地元の子どもたちが料理を手渡した。

サニーサイド・米国食肉輸出連合会、活動の様子
サニーサイド・米国食肉輸出連合会、活動の様子

加藤ジャパンディレクターは「今日は皆さんにおいしい米国産のステーキ・ハンバーグを味わっていただきたい」と呼び掛け、各テーブルを回って地元の人たちと交流を図っていた。集まった住民の人たちは「ものすごいボリュームで満足」「思った以上に柔らかく、おいしい」と笑顔を見せていた。

〈プロジェクトへの多くの支援に感謝/USMEF加藤ジャパンディレクター〉

能登半島地震の被災者支援を目的に立ち上がった「Noto Quake Relief Project」は、今回の珠洲市と穴水町の活動で終了した。同プロジェクトのもと、サニーサイドとUSMEFは、穴水町(2月24~25日)、輪島市(3月24~25日)、珠洲市(4月27~28日)で炊き出しを行った。

加藤ジャパンディレクターは「このプロジェクトは、日本の人々が震災の困難に直面するなかで、何とか助けたいと米国の生産者が始めたもの。炊き出しを通じて彼らの思いを届けてきた。また、USMEFのメンバーであるパッカーの協力によって、食材を準備することができた。そして、何より地元企業のサニーサイドが全面的に協力してくれたことで、4回も続けることができた」と、プロジェクトを支えてきた多くの関係者に感謝の意を示している。

〈畜産日報2024年7月17日付〉

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